最強のウイスキーボンボン「YOIYO 屋久島エージング」と「YOIYO 駒ケ岳」を食べ比べてみた

ロッテだからこそ実現できたチョコレートへのこだわりとは?

「YOIYO 駒ケ岳」(写真左)と「YOIYO 屋久島エージング」(写真右)の両方入った10個セットは5940円。「YOIYO 屋久島エージング」のみの場合は、4個セット2775円、10個セット6156円
「YOIYO 駒ケ岳」(写真左)と「YOIYO 屋久島エージング」(写真右)の両方入った10個セットは5940円。「YOIYO 屋久島エージング」のみの場合は4個セット2775円、10個セット6156円

 第一弾として発売された「YOIYO 駒ケ岳」は、中央アルプスの木曽駒ヶ岳の地層で磨かれた雪解け水で仕込まれたウイスキー「駒ケ岳」を使用しています。ウイスキー選びにはマルス信州蒸溜所のブレンダーが参加するなど、かなり本格的。

 そして第二弾の「YOIYO 屋久島エージング」は、マルス信州蒸溜所で蒸留し、屋久島にあるマルス屋久島エージングセラーで熟成させたシングルモルトウイスキーとコラボレーションしています。選ばれたのは5年以上熟成されたウイスキーで、屋久島らしい熟成感を活かすため、チョコレートのくちどけにも並々ならぬこだわりが。

ロッテの「ラミー」や「バッカス」などで馴染みのあるビジュアル。YOIYOのチョコレートの製法にもそれらの技術が活きている
ロッテの「ラミー」や「バッカス」などで馴染みのあるビジュアル。YOIYOのチョコレートの製法にもそれらの技術が活きている

 例えば、カカオ豆の仕入れから製品化まで一貫してロッテが自社で行い、丁寧に仕上げています。良質なカカオ豆を使用し、粉砕の工程で雑味のもととなる余計な皮などを徹底的に除去。ローストの段階ではカカオの個性に応じて温度や時間を管理するなどして、ベストバランスの香りを引き出します。その後なめらかなチョコレートに仕上げるコンチングの工程で、時間をかけてじっくり練り上げてカカオの魅力を引き出しているそうです。

屋久島でのウイスキー熟成でより複雑な味わいに

本当に上品なウイスキーを使ったチョコレートという印象。アルコール分は3.7%なので、アルコールに弱い人や運転時は注意されたし
本当に上品なウイスキーを使ったチョコレートという印象。アルコール分は3.7%なので、アルコールに弱い人や運転時は注意されたし

 まずは第一弾の「YOIYO 駒ケ岳」から試食。中にはたっぷりウイスキーが入っていて、最初に口のなかにとろりと広がります。筆者は普段お酒が入ったチョコレートはあまり食べないのですが、これは圧倒的においしいのがわかる! ウイスキー自体は少し丸みのある味わいで、チョコレートとの相性もぴったり。最初にお酒の味や香りを感じてから、ゆっくりチョコの甘みが広がるのがいいですね。

 続いて第二弾の「YOIYO 屋久島エージング」。使用しているウイスキーが違うので、これはまったく別物のチョコレートです! こちらのウイスキーは「トロピカルな果実感」「バニラのような甘さ」「ピートの効いた複雑さ」が特徴なのですが、たしかに駒ケ岳に比べるとスパイシーさが際立っています。チョコレートとしての余韻はこちらのほうが強く感じました。

駒ケ岳よりもウイスキーの味わいにパンチがある。アルコール分は3.9%
駒ケ岳よりもウイスキーの味わいにパンチがある。アルコール分は3.9%

 どちらも甲乙つけがたい味わいなので、やはりこれはセットで買うのが良さそうです。筆者のようにウイスキー初心者なら「YOIYO 駒ケ岳」を好む人が多いと思いますが、「YOIYO 屋久島エージング」の複雑な味わいも口にするとなんだかクセになってきます。この2種類の食べ比べをぜひお試しあれ!

●著者プロフィール

今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。