突然ですが、みなさんは「シベリア」を食べたことがありますか?
昔、パン屋さんに必ずあった、カステラ生地に羊羹を挟んだ三角形のレトロなお菓子のことです。最近はあまり見かけなくなりましたが、今、なぜか東京・巣鴨で大人気なんです。
それが、地蔵通り商店街にある『とげぬき福寿庵』の「シベリアロール」です。実は、このお店、日本初のシベリア専門店なんです。
“お年寄りの原宿”と呼ばれている巣鴨ですが、このシベリアロールを求めて老若男女がわざわざ遊びに来るほど。実際に、食べてみれば納得の美味しさです。
「シベリアロール」は、その名のとおり、ロールケーキ型。そしてカステラ部分が、ふわふわのスフレのようなスポンジケーキで、中央の羊羮の部分は、まるでクリームのような滑らかなあんこ。すべてが口のなかで一体となってとろけるような食感で、甘さもほどよくしつこくありません。まさにシベリアの進化版なんです。