朝どれの地魚にアジの骨せんべいがドーン! いよいよ「小田原丼」を実食!

店内はいかにも昔ながらの食堂という飾らない雰囲気。昭和の食堂ってこんなだったよねと、懐かしさを感じます。開店前に通路から撮ったので誰も写っていませんが、開店後はあっという間に席が埋まってしまいました。

ほどなく番号を呼ばれ受け取ったのがこちら、「小田原丼」です。センターに朝どれ新鮮魚介を盛りつけた丼がドーン。小田原の地魚であるアジの“骨せんべい”が盛りつけてあるのが特色で、小鉢にまぐろの煮付け(日によって異なるようです)、つみれ汁、お漬物が付いています。

この日のネタはアオリイカにイクラ、ほたてに甘エビ、アジの昆布和えに加え、本日のお魚としてイサキ、ハナダイ、カツオ、炙りサワラの9種類。どれも見るからに鮮度がよく脂がのっていて、ネタも厚みがあって大ぶり、見た目も実に豪快です。

マグロの赤身に見えますが、こちらカツオです。タタキなど表面に熱を加えていただくことが多いカツオも鮮度抜群なので刺身で味わえるのはうれしいですね。

海鮮のアクセントになっているのが、アジの頭と中落ち、尾を油でパリパリに揚げた骨せんべいです。香ばしいスナック感覚でボリボリ食べられ、アジを丸ごと余すところなく味わえます。刺身と揚げでアジを2倍堪能できますよ。

ほっとするのは、アジのつみれ汁。他の定食に付くお味噌汁より汁椀が大きく飲み応えたっぷりで、磯の香りも心地よくホッとします。マグロの煮付けも付けもよく味が染みて付け合わせにぴったり、膳のものすべて平らげ満腹です。
それもそのはず、「小田原丼」の黒いどんぶりは地元の伝統工芸品である小田原漆器が使われ、他の丼ものよりかなり深底になっているので、それだけごはんも海鮮もたっぷり盛れてお腹いっぱいになるというわけです。ちなみにごはんは酢飯ではないのですが、その方が食べやすいと感じました。
・・・・・・・・・・・・・・・
市場内に並んででも食べたい正真正銘の漁港めし「小田原丼」。ほかにも刺身とフライ3種を味わえる「大漁定食」、あら汁付きの「すきみ丼」、アジフライ付きの「サバ味噌煮定食」など、そそられる漁港めしが目白押しです。ぜひ、非日常感も楽しい「魚市場食堂」へ足を運んでみてください。
(撮影・文◎池田実香)
●SHOP INFO
店名:魚市場食堂
住:神奈川県小田原市早川1-6-10
TEL:0465-23-3818
営:10:00~15:00(L.O.)
休:水曜