いよいよ年の瀬! 東京や神奈川では、年末年始のごちそうでマグロは欠かせないもののひとつ。築地やアメ横、人気鮮魚店では、マグロのサクが飛ぶように売れていきます。
でもたまには、漁港に大人の遠足に出かけてみるのはいかがでしょうか? ということで向かったのは神奈川県三浦市にある三崎港。京急の終点、三崎口からバスに乗って約15分。ここに、今年10月にオープンしたばかり、三崎水産物地方卸売市場の2階に、仕入れたて、さばきたての魚が味わえる食堂があるんです。
そもそも三崎港は、日本屈指のマグロ漁港として歴史のある場所。世界各地から獲れたマグロが三崎港に水揚げされます。そして秋から年末にかけてがマグロの最盛期。この時期三崎に行けば、おいしいマグロに巡り合えるのです。
しかも市場直結の食堂なら、おいしいこと確実! ということで、「三崎市場のまぐろづくし定食」を注文!
刺身・カマ焼き・マグロカツのセットに大興奮
出てきたのは、3種のマグロの刺身にマグロのカマ焼き、マグロカツにご飯、あら汁、おしんこがセットになった豪華定食! 刺身はインドマグロの大トロと中トロ、バチマグロの赤身。果たしてゴハンは茶碗1杯でバランスがとれるのでしょうか? テンションがあがります。
まずはインドマグロの刺身から。ちょっとだけワサビと醤油をつけて食べると、最初にワサビのツンとした香り、後から口の中にマグロの香りと旨味が一気に広がってきます。さすがマグロの街。マグロのクオリティーが良すぎます。
続いてカマ焼き。こっちは焼いていてジューシー。カマの周りはよく動く肉なので、プリッとしたしまったいい身です。脂もたっぷり滲み出て、ゴハンが進みます。
さらに名物のマグロカツ。マグロって、刺身か漬けマグロばかり食べてきたけれど、揚げちゃうっていいんですかっ? 生で食べられる身を揚げちゃうなんて贅沢な気が。しかし、サクサク、フワフワ、そしてミッチリ。なにこれっ? マグロって揚げたらこんなにおいしいのっ? そのままでも、レモンをすこししぼるのもおすすめ。魚のフライ史上、ベスト3に確実にはいるおいしさです。
三崎はマグロだけじゃない! 近海の魚介類も絶品!
食堂で「まぐろづくし定食」と人気を二分するのが「市場の日替わり地魚フライと刺身定食」。この日のフライはアジ、カマス、エビ。時期によって内容は変わります。また、山盛りのキャベツも時期によっては三浦キャベツに。三崎港は近海モノの魚も水揚げされているので、マグロ以外の魚介類も絶品です。刺身はネギトロ、もちろんマグロ!
「おすすめは、朝イチできて、マグロや近海モノの魚のセリを見て、それから朝ごはんを食べに来るのがいいね」と話す店長さん。某有名市場とは違い、三崎は間近で、目の前でマグロのセリが朝8時ごろから見られます。「日曜だと、朝5時から朝市をやっているから、そこで買い物してから食べに来るのもいいよ」とのこと。ただし、日曜の朝市のあとは、行列ができる場合もあるそうです。
土日の朝~ランチタイムは混雑する場合がありますが、早起きして三崎に来てセリや朝市を見て、食堂で食べたあとは、食堂から徒歩3分ほどの場所にある、『三崎フィッシャリーナ・ウォーク うらり』でマグロや三浦野菜を購入する。なんかいい朝の過ごし方です。
ちなみに、京浜急行の「みさきまぐろきっぷ」対象店でもあるので、品川駅からなら、3,500円で電車・バス・まぐろまんぷく券(まんぷく券使用の場合は市場の気まぐれ刺身定食のみ)と三浦・三崎おもひで券がセットに。交通費、ゴハン、お土産もついてこの料金は魅力的です。今度の休みは早起きして三崎の港へ。マグロを満喫できること間違いなしですよ。
●SHOP INFO
店名:三崎「魚市場食堂」
住:神奈川県三浦市三崎5-245-7 三浦市三崎水産物地方卸売市場管理棟2階
TEL:046-876-6022
営:6:00~10:00、11:00~16:00(LO15:30)、土日祝日~18:00(LO各30分前)
休:水曜 ※2018年12/31~2019年1/3は休み、季節により営業時間が短くなる場合あり