【徹底検証】しらす×バナナ、プリン×納豆…AIが導き出した食材の「美味しい組み合わせ」は本当なのか?

味覚センサーAI推奨の組み合わせは意外に美味しい!?

 さて、今回、試してみるのは以下の6つの組み合わせ。

1.しらす×バナナ
2.納豆×プリン
3.梅干し×牛乳
4.ロースハム×バウムクーヘン
5.冷やし中華×マーマレード
6.卵×アーモンドチョコ

 前述の通り、これらの組み合わせは、いずれもAIが「甘味、塩味、酸味、苦味、旨味」の5つの味をもとに“人が美味しく感じる最強の組み合わせ”として考案したもの。2つの食材を同時に食べ始めた瞬間ではなく、2つの食材が口の中で調和した時の味わいで評価していきます。というわけで、さっそく食べてみましょう。

第1打席:「しらす×バナナ」は美味しいの?

バナナにしらすをふりかけて食べてみます
バナナにしらすをふりかけて食べてみます

 バナナといえば牛乳、しらすといえばご飯。これまで筆者はそう考えて生きてきましたが、まさかのバナナのしらすがけ。そして、食べる前から気になるのは、しらすの匂いです。バナナにかけたら魚の生臭さがいっそう際立つのでは? と心配でなりません。

 しかし、カットしたバナナとしらすを一緒に口に入れると、しらすの匂いはまったく気になりません。そして噛むこと数回。バナナがしらすとねっとり絡まり一体化していくと…突然、まろやかな旨みが広がっていきます! バナナのねっとりした甘味としらすのほのかな塩味・旨味。この相乗効果により、旨さを強く感じるのです。

 ……これ、悪くないかも。いや、悪くないどころか、かなり合うんでは? 初打席でいきなりセンター前にクリーンヒットを放ったような感じ。では続いて納豆×プリンに挑戦です。

第2打席:「納豆×プリン」は大丈夫か?

冷蔵庫から一緒に取り出す機会はまずない2品
冷蔵庫から一緒に取り出す機会はまずない2品

 続いて納豆×プリンです。納豆は白ご飯、プリンはカラメルとかフルーツ、というのが鉄則。なのに、納豆×プリンなんて、非常識にも程があります。そしてやっぱり気になるのが納豆の匂いとネバネバ食感と独特の味わい。強烈な個性でワイルドに生きる納豆に、可憐で繊細なプリンが合うわけがないだろ…。

 そんなふうに少し憤りつつ、納豆1パックにプリンを大さじ1杯ほど入れて、かき混ぜてみます。

納豆にプリンを入れるとあっという間に白くなります
納豆にプリンを入れるとあっという間に白くなります

 箸で3回クルクル混ぜると、みるみる白く泡立ちました。まるで100回近くかき混ぜた時と同じくらいの泡立ち感にビックリ。そしてひと口食べてみると、さらなる驚きが。納豆よりもプリンの味・香りが強いんです。あの個性の塊のような納豆を、大さじ1程度のプリンが簡単に包み込んでいます。

 さらにかき混ぜて、両者をよく調和させた後、納豆のタレをかけて食べてみると、ムムム…これまたイイ! 納豆に卵黄を混ぜたようなクリーミーさ。そして、塩味とほのかな甘みで、まろやかな旨味がぐんと際立つ感じです。食べやすくなるので、納豆が苦手な人にもオススメかもしれません。今度はフェンス直撃のスリーベースヒットといった会心の手応えです。AI、やるじゃないか!

第3打席:「梅×ミルク」はいかに?

梅干し×牛乳にチャレンジ
梅干し×牛乳にチャレンジ

 続いて「梅干し×牛乳」です。お茶に梅干しを入れることはあっても、牛乳に入れたことはありません。しかし、AI推奨の組み合わせが2打席ともにヒットを飛ばしているので、「これも間違いないだろう」という変な自信が芽生えてきました。

 まずはタネを取った梅干し1個に牛乳を100ccほど入れて、ミキサーでガガーッと一気にシェイク!

ミキサーで梅ミルクを作成
ミキサーで梅ミルクを作成

 出来上がった「梅ミルクシェイク」はほんのり桜色。ここで躊躇したら負けです。一気にグビグビと勢いよく飲んでみると、思わず顔がしぼむほどの酸っぱさ。「酸っぺ~!」。どうやら梅干しを入れすぎたようです。そこで牛乳を100ccほど足して再びシェイク。

 すると、梅の酸味がおとなしくなって、程よい酸味と塩味のまろやかな味になりました。そして、舌の感覚を研ぎ澄まして味わってみると、これが不思議とチーズのような風味なのです。納豆×プリンほどの衝撃はないものの、これはこれでなかなかイケます。野球で例えるのも疲れてきましたが、あえて言うなら渋めの内野安打といった感じでしょうか。

梅の酸味が爽やか。大人の梅ミルクシェイク
梅の酸味が爽やか。大人の梅ミルクシェイク

 このままでも筆者は十分飲めますが、ここに蜂蜜を入れると、よりカドが取れてさらに美味しくなりました。これは夏バテの時にピッタリなドリンクかもしれません。