「黒から揚げ」は地元のパパたちによる考案だった!

今回、佐野市内の3店舗のから揚げ専門店を巡りましたが、いずれのお店でも黒から揚げを展開していました。亀山さんのお話の通り、黒から揚げは町おこしで始まったものですが、考案したのは地元のお父さんたちによる「パパプロe街佐野奉行所」という団体です。こちらでも話を聞いてみました。
「佐野市では佐野ラーメン、いもフライが有名ですが、それに続く『第3のグルメ』を、地元のお父さんたちで考えるプロジェクトが立ち上がり、そこで生まれたのが黒から揚げでした」(井上さん)

「佐野市民は今でも人が集まる場には必ずから揚げがあり、また、ソース味に関しても強い親しみがあります。この佐野市民にとって親しみのある『から揚げ』と『ソース』を併せもって味わえるメニューとして『黒から揚げ』を考案させていただきました」(井上さん)
「後に佐野の黒から揚げの応援ソングができたり、佐野市内の松桜高校の高校生が大豆ミートの黒から揚げを作ってくれたり、小学校の給食でから揚げが出るようになったり、現在はどんどん飛躍していっています」(堀川さん)
佐野という土壌に根付いたから揚げ文化は、今日ではさらに進化し続けていると見て良いでしょう。佐野のから揚げ専門店の味は、どのお店も大型チェーンでは再現できない、個性的な味ばかり。佐野に行かれる方は、是非ご試食されることをオススメいたします。
(撮影・文◎松田義人)