実は関東屈指の「からあげ都市」! 栃木県佐野市で食べたい唐揚げ3選

「黒から揚げ」は地元のパパたちによる考案だった!

「パパプロe街佐野奉行所」堀川悦郎さん(左)、井上純道さん(右)
「パパプロe街佐野奉行所」堀川悦郎さん(左)、井上純道さん(右)

 今回、佐野市内の3店舗のから揚げ専門店を巡りましたが、いずれのお店でも黒から揚げを展開していました。亀山さんのお話の通り、黒から揚げは町おこしで始まったものですが、考案したのは地元のお父さんたちによる「パパプロe街佐野奉行所」という団体です。こちらでも話を聞いてみました。

「佐野市では佐野ラーメン、いもフライが有名ですが、それに続く『第3のグルメ』を、地元のお父さんたちで考えるプロジェクトが立ち上がり、そこで生まれたのが黒から揚げでした」(井上さん)

(左上)官民一体となって開催された0000年の「から揚げフェスタ」の様子。(右上)はなわさん、ダイヤモンド★ユカイさんが作曲した黒から揚げ応援ソング『俺たちは知っている』も。(左下)大豆ミートの黒から揚げを作った佐野市内の松桜高校の高校生たち。(右下)佐野市のブランドキャラクター、さのまるの黒から揚げバージョンも誕生
(左上)官民一体となって開催された2018年の「から揚げフェスタ」の様子。(右上)はなわさん、ダイアモンド★ユカイさんが作曲した黒から揚げ応援ソング『俺たちは知っている』も。(左下)大豆ミートの黒から揚げを作った佐野市内の松桜高校の高校生たち。(右下)佐野市のブランドキャラクター、さのまるの黒から揚げバージョンも誕生

「佐野市民は今でも人が集まる場には必ずから揚げがあり、また、ソース味に関しても強い親しみがあります。この佐野市民にとって親しみのある『から揚げ』と『ソース』を併せもって味わえるメニューとして『黒から揚げ』を考案させていただきました」(井上さん)

「後に佐野の黒から揚げの応援ソングができたり、佐野市内の松桜高校の高校生が大豆ミートの黒から揚げを作ってくれたり、小学校の給食でから揚げが出るようになったり、現在はどんどん飛躍していっています」(堀川さん)

 佐野という土壌に根付いたから揚げ文化は、今日ではさらに進化し続けていると見て良いでしょう。佐野のから揚げ専門店の味は、どのお店も大型チェーンでは再現できない、個性的な味ばかり。佐野に行かれる方は、是非ご試食されることをオススメいたします。

(撮影・文◎松田義人)