
「旅先で旨いものを食いたければ、タクシードライバーに聞くのが一番」と言います。そこでB級グルメに精通する現役運転手・荒川治さんにイチオシのお店に案内してもらいました。
サクッ。トンカツ、天ぷら、エビフライなどなど衣付きの揚げ物を噛んだ音。最高に美味しい瞬間ですよね。今回は、そのサクサク音に続き、ふわふわ、ジュワワワ~ッという食感が押し寄せる、めちゃくちゃ美味しい「アジフライ定食」をご紹介したいと思います。
その絶品アジフライが食べられるのは、東京・板橋区、東武東上線「大山」「中板橋」の両駅から徒歩15分の場所にある『あじ○(マル)』というお店。

ご主人の前田法之さんが東京湾で釣ってきた新鮮な「金アジ」を刺身やフライにし、昼は定食、夜はつまみとして出している食堂です。ちなみに「金アジ」とは、東京湾で獲れる金色に輝くアジのこと。実は一般のアジとは大きさも味もちょっと違うんです。

金アジの特徴をご主人に聞くと、
「一般的なアジは回遊する魚ですが、金アジは東京湾内で回遊せずにプランクトンをたくさん食べているのんびりしたアジです。つまり、あまり動かずに食べてばかりいるので“メタボ”状態。大きくて丸々太っているんです。でも身がプリッとしていて、脂は甘くて、刺身、焼き魚、フライなど、どんな料理にしても旨いんですよ」とのこと。もうね、ご主人の言葉通りで、これが本当に美味しいんです。