チェコ共和国といえば、ビールの消費量が世界一を誇る、最強のビール大国。であるが故に、ビールにばかりクローズアップされがちですが、実はワインの醸造も盛んで、近年、ワイン通からも注目を集めているんです。
中でも今、いちばん注目されているのが、アプリコットを使って醸造するワイン。近年、南モラビア地方で行われたコンクールで日本向けの製品が唯一の金賞を受賞するなど、今まさに注目度急上昇中のお酒です。
アプリコットで醸造、というと、梅酒に近い印象を受けるかもしれませんが、梅酒とは違い、果実を使った醸造をしているので、風味や飲んだときのアタックは一段と上質です。
世界には数百種のアプリコットがあると言われていますが、取材で訪れた『Vinarstvi Lacina』のオーナーPavel Lacina氏によると、ワインに適したものはわずか数種のみ。そのひとつがここで栽培されているものだそうです。