本当にあってよかった。“縁の下の力持ち”なキッチン道具3選【レシピ付き】

どんな肉でも必ず柔らかくする「肉たたき」

 せっかく買ったステーキ肉が焼いたらカチカチになってしまった、誰もが経験するこの現象は、実は、下処理が足りていない場合があります。肉を柔らかくするのに欠かせないのが「肉たたき(ミートハンマー)」で、均等な力でトントンと叩いて肉の繊維を壊すことで、焼いても硬くなりにくく、ジューシーな仕上がりになります。

「肉たたき」には、表面に凹凸があるものと平らなものとがあり、肉によって使い分けます。牛肉や豚肉のステーキには凹凸のあるタイプ、鶏肉には平らなタイプがおすすめ。ひと手間かもしれませんが、肉をトントンしていると、ちょっとストレス発散にもなって好き。好きな音楽を流しながらリズミカルに叩くの楽しいかも!

「ミラノ風カツレツ」のレシピ

 ミラネーゼの大好物「ミラノ風カツレツ」は叩いて薄くのばした牛肉に、下味のチーズと目の細かいパン粉をつけ、フライパンに溶かしたバターとオリーブオイルで揚げる。余計なソースはいらない、ギュッと絞ったレモンだけで食べる。

材料(1皿分)

牛もも肉(塊)……約100g
卵……1個
パン粉……約2カップ
バター……20g
オリーブオイル……大さじ1
削ったパルミジャーノ・レッジャーノ(*)……大さじ1
こしょう……少々
レモン……1/4個
イタリアンパセリ……適宜
(*)パルメザンチーズでもよい。

作り方

1.パン粉をビニール袋などに入れて叩き、できるだけ細かくする。(すりこぎですりつぶしてもよい)

2.牛もも肉を肉たたきでたたき、5~6mmの厚さにのばす。このとき、肉に【1】のパン粉(大さじ2ほど)とパルミジャーノ・レッジャーノをふるいながらたたく。

3.【2】に軽くこしょうをふる。

4.バットを2つ用意し、一つには溶いた卵液、もう一つにはパン粉を入れる。【3】の肉を卵液に浸した後、パン粉のバッドに移してパン粉をつける。(パン粉は軽く指で押さえるようにしてしっかりつける)

5.フライパンを中火で熱し、バターとオリーブオイルを入れる。バターが溶けたら、【4】を入れる。(バターが茶色く焦げないよう火加減に注意!)

6.片面ずつ、じっくり色よく揚げる。

7.皿に盛りつけ、レモンとイタリアンパセリを添え、食べる前にレモンを絞る。

 どの道具も目立つ存在ではありませんが、料理の味を格上げしてくれる便利な品です。毎日の調理をグッと楽にしてくれますよ。