【ヒミツめし】残りがちなそうめんでカリッと揚げた海老フライ|『クーリ』折笠龍馬さん

プロの料理人をはじめとする、料理に長けた人がこっそり自分だけで楽しんでいるメニュー、通称「ヒミツめし」をライターが直撃。「え!? アレとソレが?」「想像できなかったけど、うまい!」驚きと料理の秘める可能性を引きだす、意外な組合せから生まれるマリアージュを、いいともスタイルのリレー形式でお届けします。ご自宅でもぜひお試しあれ!

【ヒミツめし】残りがちなそうめんでカリッと揚げた海老フライ|『クーリ』折笠龍馬さん
食楽web

 パリッと揚った香ばしい海老フライのお目見えにテンションが上がる。しかしよく見ると、衣がなにやら個性的。ぐるんぐるんと巻き付いたこれは……ヌードル的なもの?

「これ、いわゆる“素麺”です」と、教えてくれたのは全米ナンバーワンのレストランガイド『ZAGAT』にも掲載される新富町の人気レストラン『クーリ』のオーナーシェフ、折笠龍馬さん。前回ご登場いただいた『ビストロシンバ』菊地佑自さんよりバトンを受け取ってくれたのだ。

「お歳暮などでいただく素麺が使い切れずにストックに眠っている、というお宅は多いと思うんです。それをフライの衣に活用するとカリカリの食感でおいしく揚るので、ぜひご家庭でも試していただければ」。

 素麺の魅力のひとつが、1人前でも1.5分というゆで時間の短さだが、衣に使う場合は固めのほうが相性がよいため、ゆで時間はたった30秒。使い切れないストックが減って、揚げ物の面倒な準備からも解放されるとは嬉しいかぎりだ。

「今回は芝海老を使いましたが、海老が大きければ通常の海老フライと同じようなおかずとして食べられますし、もっと小さな海老を使えばスナック感覚で食べられる、よいお酒のつまみになりますよ」。

 今回、つけ合わせにしたのはポテトサラダをマヨネーズとビネガーで伸ばした簡単タルタルソース。ほうれん草で彩りを加えて盛りつければ、おしゃれな一品に変身する。パリパリと小気味いい食感がおいしい素麺海老フライ、ぜひご家庭でお試しあれ。