東京の「寿司が旨い魚屋」5選。寿司屋より良いネタに出合える店も!

大トロ&赤身尽くしは高級店以上の味わい!『魚寅』(錦糸町)の「大トロ赤身寿司」

『魚寅』の「大トロ赤身寿司」1296円
『魚寅』の「大トロ赤身寿司」1296円

 続いては、錦糸町駅前で行列ができる魚屋として知られる『魚寅』。1967年創業の神奈川・三崎のマグロ専門問屋がルーツにあるだけに、この店の名物はマグロ。他の定番魚種なども陳列されていますが、マグロ目当てに来る客が多いです。

 この『魚寅』の2階には同店が経営する寿司専門店『魚寅鮨』もあります。この店の職人が握っているとおぼしき寿司セットが複数販売されていますが、やはり一番の売れ筋はマグロオンリーの「大トロ赤身寿司」です。

高級寿司店以上のネタを味わえます
高級寿司店以上のネタを味わえます

 8貫入りで1296円なので1貫あたり162円という価格ではありますが、食べればこの値段がいかに安いかがわかります。専門店なら1貫千円に近い値付けになるであろう、鮮度抜群のネタで、臭みはいっさいありません。それでいて厚切りなのも嬉しく、こんな贅沢にぎりを実現できるのも長年マグロを扱ってきた『魚寅』だからこそでしょう。

 ただし、閉店時間前には大半の魚、寿司が売り切れてしまうため、購入を目指して『魚寅』へ行く場合は遅くとも16時台に着くほうが無難ですよ。

●SHOP INFO

店名:魚寅

住:東京都墨田区江東橋3丁目9-14
TEL:03-3631-9215
営:月~金10:00~18:30、土、日9:00~18:30
休:なし

おもてなしに最適! やっぱり旨い『角上魚類』の「おもてなし握り」(日野)

『角上魚類』の「おもてなし握り」1800円
『角上魚類』の「おもてなし握り」1800円

 そして、最後にいただくのは「日本一の魚屋」として名高い『角上魚類』のにぎり寿司です。『角上魚類』は、多彩な魚種のラインナップと、コストパフォーマンスの良さからある種カリスマ視される名ブランドですが、寿司類にも相当の力を入れており、特に大晦日から正月にかけて「正月にいただく寿司」目当ての車が入店待ちとなり、『角上魚類』界隈で10キロ近い渋滞が起きてしまうこともあるほど。それほどの絶大な支持を誇っています。

『角上魚類』の良心を感じるネタがたまりません!
『角上魚類』の良心を感じるネタがたまりません!

 さて、通常時の『角上魚類』では、さまざまな貫数のにぎりセットの他、単一魚種の小分けセットなども販売されています。今回はその中から「おもてなし握り」という12貫セットをゲットしました。『角上魚類』ならではの豊富なネタがラインナップされたにぎりセットですが、特に絶品だったのは大トロ。手で持っただけでトロトロの脂が指につくほどの絶品ネタで、口に入れれば頬が落ちるほどの錯覚を覚えました。

 このクオリティの高さにしていずれのネタも大ぶり、シャリも大きめという満腹感も素晴らしく、「さすが日本一の魚屋」の寿司だと思いました。

●SHOP INFO

店名:角上魚類 日野店

住:東京都日野市川辺堀之内271-1
TEL:0425-83-8611
営:月~金10:00~19:00、土、日9:00~19:00
休:なし

まとめ:食べ比べた5店の「魚屋の寿司」はいずれも鮮度&コスパ抜群の絶品揃いだった。「下手な寿司屋より魚屋で買う寿司のほうが旨い」説は本当かも!

「魚だけでなく寿司も美味しい」と評判の魚屋5店の寿司を食べ比べて思いましたが、確かにどの店のネタも抜群であり、コストパフォーマンスに優れたものもあり驚きました。従来の「寿司は寿司屋で」というセオリーを覆される結果になりましたが、世にある全ての魚屋がそうだとは言い切れないのも事実です。ただし、今回の5店はいずれも寿司専門店と同等、あるいはそれを凌駕する味わいを実現していました。皆さんははどの「魚屋の寿司」が気になりましたか? ぜひあなた好みの一品を見つけてくださいね。

(取材・文◎加賀ま波、松田義人)