今年は何が一番ウマかった? 『食楽』編集部が選ぶ2023年の「ベストグルメ」9選

『羊とホルモン 大笑』(淡路町)の「羊料理」【編集T】

 ここ数年、東京では羊肉(ラム肉)人気が継続中。都内にもさまざまな産地のラム肉を味わえる専門店が増えたけど、特に印象深かったのが、淡路町に2023年10月にオープンした『羊とホルモン 大笑』。実はここ、高田馬場の再開発の影響で2022年に閉業した焼肉の名店『焼肉 大笑』の店主が新たに始めたお店。

 メニューは6000円飲み放題の1コースのみ。鶏レバーのたたきやセンマイ刺しを堪能し、さらにジンギスカンとラムしゃぶが同時にできる特製鍋で両方味わい、最後に麺で〆。脇役のキムチなど何を食べても抜群に旨い! ビールもサワーもワインもセルフで注いで自由に楽しむ、和気あいあいとしたユル~い雰囲気もイイ。

●SHOP INFO

店名:羊とホルモン 大笑

住:東京都千代田区神田多町2-7-7

中野の名物バー『ブリック』(中野)の「ハムカツ」【編集T】

 個人的によく行ったのは、中野の『ブリック』。ご存知の方も多いと思いますが、サントリーのウイスキー「トリス」を使ったハイボールを出す店として1964年にオープンした老舗バーです。

 令和に入ってもウイスキーは相変わらずリーズナブルで、おつまみも充実してて、2軒目に行くのに最高の店だったのに、なんとコロナ禍の2020年に閉店。重厚なレンガ造りの建物だけはそのまま残っていたから、見かけるたびに悲しい気持ちに。しかし2022年末に別の会社が経営に乗り出すかたちで復活(内外装はそのまま)!

 いまだに「トリハイ(トリスのハイボール)」280円、「角ハイ」でも380円。思わず目をこすりたくなるほどの安さです。おつまみもポテサラ、ハムエッグ、クリームコロッケ、レーズンバターなど豊富。好きなのは「ハムカツ」(200円)。厚すぎず薄すぎず、適度にジャンク、かつサクサク&アッツアツで最高です。

→(過去記事)伝説の老舗バー『ブリック』が中野に復活! 昭和レトロな店内で280円のトリスと絶品つまみを味わってきた

いつ食べてもしみじみ旨い!『くるまやラーメン』の「ねぎ味噌ラーメン」【編集T】

 2023年は、東京近郊の幹線道路沿いにある“ロードサイド・ラーメン”の店をよく巡りました。例えば『ラーメン山岡家』とか『おおぎやラーメン』とか『ラーメンショップ』とか。どこも昭和の時代から続くお店だけど、これが久しぶりに食べると、びっくりするほど美味しい。

 進化し続ける最先端ラーメンもいいんだけど、行列が必須だったり、値段が高かったり、味わいのインパクトが強すぎたりして、ちょっと疲れるじゃないですか。なんかお客さんもピリピリしてるし(笑)。その点、ロードサイド・ラーメンはイイですよ。まるで田舎の温泉に浸かっているような、のんびりした気分でいただけます。

 特に好きなのは『くるまやラーメン』ですかね。まろやかな味噌ラーメンとチャーシューのバランスが秀逸。いつ食べても胃もたれせずしみじみ旨い。都心にも出店して欲しいなぁ、と心から思っています。

→(過去記事)都心にも出店して! ロードサイドの人気店『くるまやラーメン』の「ねぎ味噌ラーメン」が感動必至の旨さだった