冷凍したミスドのドーナツの正しい解凍法とは? 電子レンジ・トースター・自然解凍で検証してみた【オールドファッション編】

電子レンジで解凍するとどうなる?

冷凍ドーナツをラップのまま電子レンジにかけます
冷凍ドーナツをラップのまま電子レンジにかけます

 まずは冷凍した「オールドファッション」を電子レンジで加熱してみます。ちなみにネットでオススメされていたのは、600Wで20秒(500Wで23秒)。加熱後、電子レンジから取り出してみると、ほかほかの「オールドファッション」ができました。

写真ではわかりにくいですが、電子レンジで温めるとふにゃふにゃ
写真ではわかりにくいですが、電子レンジで温めるとふにゃふにゃ

 しかし、手に持った感触はフニャッとしています。食べてみても、ヤワヤワ。生地はしっとりして風味も感じますが、あのサクサク食感はありません。これは失敗ですね。

トースターで焼いてみる

230度で約1分、トースターで加熱
230度で約1分、トースターで加熱

 続いて、冷凍した「オールドファッション」をトースターで焼いてみます。230度で約1分。冷凍した食パンをそのままトースターで焼くと、表面がカリッとして、中はしっとりするので、この方法は期待大。

 しかし結果から言えば、この方法もダメでした。「オールドファッション」がカリッとするどころか、電子レンジと同様、ふにゃふにゃになってしまったのです。電子レンジもオーブントースターも失敗……。

トースターで焼いただけのバージョン。こちらも柔らかくなりすぎています
トースターで焼いただけのバージョン。こちらも柔らかくなりすぎています

 ただし、カリッとした食感のない「オールドファッション」も、元の味がいいからか、味は美味しいです。例えるなら、しっとり系のマフィンを食べているような感じで、油っぽさもクドさもないので、これはこれで好きな人がいるかもしれません。

自然解凍するとどうなるのか?

冷凍した「オールドファッション」のラップを外し、そのまま放置して自然解凍
冷凍した「オールドファッション」のラップを外し、そのまま放置して自然解凍

 最後の方法は、「自然解凍」です。冷凍した「オールドファッション」を冷凍庫から取り出し、キッチンなどに放置しておくだけ。ラップに付いた水分が再吸収されそうなので、ラップは外し、ふんわりとキッチンペーパーなどをかけて置いておきます。

 この季節(11月初旬)は、約3時間で解凍が完了。手に持った感じは、ずっしり。そして固め。表面はできたてのオールドファッションほどではないにせよ、ちゃんとカリッとしています。

 いざ食べてみると、レンジやトースターの方法よりもサクサク食感が残っています。そして中はしっとり。まったく期待していなかった自然解凍が、最も冷凍前の「オールドファッション」に近い状態に再現できました。

 これにて検証終了、かと思いきや……。

電子レンジとトースターも時間を置けばカリッとなる

冷凍ドーナツをオーブントースターで加熱したのが左、電子レンジで加熱したのが右です。
冷凍ドーナツをオーブントースターで加熱したのが左、電子レンジで加熱したのが右です。

 あれこれ試しているうちに、電子レンジやオーブントースターで加熱した「オールドファッション」が冷めて、フニャフニャ感がなくなっていたのです。しかも、食べてみると、どちらもサクサク食感が蘇っている!

 どちらかといえば、オーブントースターのほうがカリっと香ばしい。電子レンジのほうは、表面がサクサクとはしているものの、やや柔らかめ。両方とも中の生地はしっとりしていました。

3時間ほど自然解凍した「チョコレート」も美味しく食べられました(食楽web)
3時間ほど自然解凍した「チョコレート」も美味しく食べられました(食楽web)

 というわけで結論です。冷凍した「オールドファッション」を蘇らせる方法としては、「トースターで加熱後に冷ます」がもっとも美味しいという結果になりました。

 ただし、電子レンジやオーブントースターは加熱の温度や時間も関係するので、自然解凍が安定するかもしれません。

 次回は、ソフトタイプの「フレンチクルーラー」や「ポン・デ・リング」などでも試してみたいと思います。

(撮影・文◎土原亜子)