【実食】独特の歯応えと旨みを楽しむモツ

まずは、珍しい「ハツ元」という串から。店主に伺ったところ、ハツ元とは心臓の中でもレバーに近い部位でハツよりもとれる量が少なく、希少なのだそう。

食べてみると、くにゅっとした弾力と脂で、レバーともハツとも違う初体験の味と食感でした。レバーはやわらかく独特の香りと旨味があり、濃く甘いたれが、それぞれの味を引き立ててくれます。
![「ハツ 塩」160円 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/10/20231027-kikai05.jpg)
「ハツ」は塩のみの販売。コショウもかかってピリ辛で、程よい脂具合です。ハツ元よりも大きめでコリっとした歯応えが良く、臭みもクセもほとんどありません。見た目の内臓感も少なめで食べやすい。
希少部位の「ベラ」は土日限定!

ハツ元同様、希少部位の「ベラ」は砂肝の下にある弁の部分です。喜界では土日限定販売で、遅い時間に行くとまず出会えません。やきとり好きでもなかなかありつけない逸品ですよ。ベラがこれでもかと詰め込むように刺さった串は、噛むとぷりっとして砂肝に近い味がします。

モツ以外の部位も食べてみました。牛タンよりも安価なところがポイントの高い豚タンは柔らかさと、さっぱりした味わいが特徴でいくらでも食べられます。
店の旨さが分かる定番の「ねぎ間」や「つくね」は、タレや塩をお好みでいただこう

せっかくなので定番メニューも焼いてもらいました。全体的に具も大きめで、甘辛いたれの美味しさがたっぷり染みた鶏つくねは、しっかりミンチされてふわふわ。ねぎ間のねぎはシャキシャキで鶏肉はぷりぷりです。絶妙な焼き加減で新鮮な鶏肉のクオリティに「地元民に愛される理由がわかる!」と納得しました。硬くない、焼き過ぎない、絶妙な加減が職人技、冷めてしまっても変わらぬ味で食べられます。

シンプルな塩も絶品で、鶏肉の味が際立ち、ジューシーな焼き加減に塩気がプラスされてさっぱりと食べられます。「ニンニク」はねぎ間のねぎ部分にニンニクの塊が入って、ニンニクの旨味と香りが肉と合い、お酒が進む味。日向鶏つくねは、さっぱりしつつも旨味が染み出している秀逸な一本です。
調査結果
駅チカで気軽に買いに行ける『やきとり 喜界』は、何を食べても肉も焼き具合も絶妙で虜になります。喜界のやきとりがあれば酒がますます旨くなり、やきとりの旨みがより際立ちます。肉を食らい、飲んだくれる時間が恋しくなったなら、亀有にやきとりを買いに行ってみませんか? 我が家でゆっくりと晩酌を楽しむための良い店をみつけました。
(撮影・文◎乃々)
●SHOP INFO
店名:やきとり 喜界
住:葛飾区亀有3-8-4
営:昼頃~20時頃
休:水曜