群馬の完全なるペルー人向け“ガチ”ペルー料理店『El Kero』に行ったら最高にウマかった!

群馬・伊勢崎市にある“ガチ”ペルー料理店『El Kero』が最高すぎた!
食楽web

●外国人が多く暮らす群馬・伊勢崎市でペルー料理の名レストランを調査。知られざるペルー料理の味を求め同店まで行ってみた

 群馬県の伊勢崎市、太田市エリアは多くの外国人が暮らしていることでよく知られています。その多くが、この地にある工業製品メーカーの工場で働くために来日した人たちで、一説には伊勢崎市、太田市エリアにいる外国人の国籍は60カ国以上とも言われます。

 結果的に、地域には各国の料理を出すレストランが点在し、主要道をドライブすると、看板に掲げられたさまざまな国の言葉が目に入ってきます。それを見ているだけでも面白いですが、そんな中で「日本人向けではなく、完全なるペルー人向けの、ペルー人がひっきりなしに訪れる人気のレストランがある」という噂を聞きつけました。

「日本人の舌に一切合わせないペルー料理」ということで、かなり興味をそそられた筆者。この店の味を知りたく行ってみることにしました!

店内はペルー人とおぼしきお客さんのみ

お店の入り口。日本語を示すのは営業時間・定休日のみで、それ以外は言葉がわかりません!
お店の入り口。日本語を示すのは営業時間・定休日のみで、それ以外は言葉がわかりません!

 そのお店の名は『El Kero』。民家をまたぐ路地の中にあり、住所を目当てに向かったものの、近隣は完全に住宅地で少々迷いつつ、ようやく発見。お店は一軒家を改造したような佇まい。外壁はサーモンピンクで、店先にはペルー国旗が掲げられています。いかにも異国情緒漂うお店ですが、名店らしい趣きも感じます。

お客さんの全員がペルー人とおぼしき人
お客さん全員がペルー人とおぼしき人

 入り口には営業時間・定休日のみが日本語で書かれていますが、それ以外はペルー語の表示。言葉がわかりませんが、臆することなくお店に入ってみます。

 ペルー人の店員さんにペルー語で挨拶されましたが、筆者が日本人とわかるや「いらっしゃいませ。何食べますか?」と日本語で対応してくれました。しかし、ペルー料理をあまり食べたことがなかった筆者、そこで店内で食事をしているペルー人とおぼしきお客さんのテーブルを見せてもらい、それを真似してテイクアウトでオーダーすることにしました。

人懐っこい店員さんにお願いし、テイクアウトで3品オーダー

メニューにあった「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」648円
メニューにあった「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」648円

 筆者がオーダーしたのは、「ペルー風ローストチキン(Pollo a la bresa)」の半身、そして、店内の全員のテーブルにサーブされていた「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」、さらに店頭にズラリと積み上げられ、テイクアウトのお客さんがひっきりなしに買っていくのを見た「ケーキ(Cake)」の3点。

「ケーキ(Cake)」1ピース・400円
「ケーキ(Cake)」1ピース・400円

「ケーキ」はメニューに見当たらず、店員さんに日本語で尋ねてオーダーしました。店員さんは、日本語が不慣れそうに見えましたが、それでも人懐っこい笑顔で「『くるみ』『チョコ』『クリーム』の3種類がありますよ」と、親切に教えてくれました。この中から筆者は「クリーム」をチョイスし、前述の料理と合わせてテイクアウトすることに。