肉まんをはさみ焼きにしたらどうなる?
肉まんも、クロワッサンの時と同様に、ホットサンドメーカーに挟むとなると、やはりためらいが生じます。肉まん職人が生地をこねて寝かせ、ふっくらしっとり仕上げたであろう手間暇を考えると、このふくよかな生地を一瞬で潰してしまうのは、冒涜しているような気持ちになるわけです。
しかし、筆者はすでに知っています。クロワッサンにせよあんぱんにせよ、空気を含んでふっくらした食品ほど、プレスすることで逆に生地も味わいもぎゅっと凝縮され、新しい美味しさを醸し出してくれることを。というわけで、一気にむぎゅ~っと圧をかけました。そうして出来上がったのがこちら。
表面はまるで“おやき”みたいなきつね色。そして、かぶりついてみると、びっくりするほど美味しいんです。表面は餃子の皮のようにこんがりパリッとしていて、噛めば中はしっとりムチムチ。肉のジューシーさと皮のモッチリ感が一体化して、控えめに言って最高。これは、もはや肉まんではなく、まったく新しい食べ物と言っていいでしょう。
検証結果
というわけで、クロワッサンもあんぱんも、そして肉まんも、サンドイッチメーカーでプレス焼きしたら、新たな味わいに進化することがわかりました。クロッフルも美味しいですが、筆者のお気に入りはあんぱんと肉まん。これらに関しては、むしろプレス前よりも好きです。みなさんもぜひ一度やってみて、その美味しさに感激してみてください。
(撮影・文◎土原亜子)