
ドイツの伝統菓子「シュトーレン」といえば、クリスマスシーズンに食べるお菓子の代表。ブランデーなどの洋酒に漬けたドライフルーツを、たっぷりのバターと一緒に練り込んで焼き上げるため、普通のケーキとは違って日持ちするのが特徴です。
ドイツではこれをクリスマスの4週間前から少しずつスライスして食べ、日ごとにフルーツの風味がパンに移るのを楽しみながら食べるそう。お酒を使った大人のお菓子なので、普段甘いものを敬遠しがちな人にこそ食べてみてほしいところです。
最近では日本でもこの習慣が少しずつ定着しつつあり、エキナカ商業施設「エキュート」でも、昨年の売れ行きが好調だったことから、今年は37種類のシュトーレンを販売しています。そんな、エキュート大宮、品川、立川、日暮里、東京で販売されている数あるシュトーレンの中から、おすすめをご紹介しましょう。
人気店のシュトーレンは使用する洋酒や製法に注目
香辛料や洋酒の種類、ドライフルーツや製法に各ショップの特徴が表れています。1889年にフランス北部の都市・リールで創業した老舗ブーランジェリー「PAUL(ポール)」からは、ラム酒に漬けたドライフルーツとスパイスの香りが特徴的なシュトーレンが登場。オレンジピールやアーモンドの香りで贅沢な気分になれる一品です。

曙橋に店舗を構える「小麦と酵母 満」は、お惣菜を使ったパンが話題のパン屋で、そんな同店のシュトーレンには金時豆や黒糖が使われています。ドライフルーツとナッツは赤ワインとラム酒に漬け込んでおり、それらを砂糖とアーモンドを引いて煉り合せた「マジパン」と生地で包むという個性派シュトーレンです。

普通のドライフルーツでは物足りない人には、「アンデルセン」の「ショコラーデシュトレン」がおすすめ。イチジクやマカダミアナッツが入ったチョコレートのシュトーレンで、ドライフルーツとマジパンの風味が楽しめるノーマルタイプの「マンデルシュトレン S」もあります。
