「塩そば」で味わう絶品煮干し出汁!

今回、僕があえてオススメしたいのは「塩そば」です。何回も通っているからひねっているわけではなく、むしろ初めて訪れる人に食べてほしいんです。
「塩そば」は、丁寧に取った煮干し出汁の味がクリアに感じられ、奥深い甘みもしみじみと味わえます。B級グルメ好きの僕が言うのもなんですが、「洗練、繊細、上質」な味というのでしょうか。シンプルに煮干しの旨さを味わえるので、“煮干し初心者”の人も絶対にハマると思います。
煮干しのガツンとした味があっても、“苦味”がなく、脂もしっかりあるけど“くどさ”がない。だから、すぐに2杯目をおかわりしたくなるはずです。その際、もう1杯には、ぜひ「和え玉」を食べていただきたいです。

一般的に「和え玉」や「替え玉」というと、最初の1杯の器の残った汁に入れてつけ麺のように食べる、というイメージだと思います。もちろん極上のスープを残したくない気持ちはわかりますので、その考えは大正解だと思います。
でも、このお店では、僕はあえて、そうはしません。なぜなら、まず、1杯目のスープが美味しすぎて飲み干してしまうからです(笑)。もちろんそれだけではなく、ここの「和え玉」は、それ自体が単体でめちゃくちゃ美味しいからです。


『晴』の「和え玉」は、通常のそばと同様の量の140gで出てきます。これは、油とタレ(醤油もしくは塩味)で味付けされています。具材には、自家製チャーシューと玉ねぎが少々。僕はこれに、卓上の胡椒と、ほんのちょっぴりお酢を入れて、軽くかき混ぜてそのままいただきます。
いわゆる“油そば”スタイル。これ1品で、店を出してもいいのでは? と思うくらいハイレベル。油っぽくなく、カエシのタレが強めで病みつきになる美味しさです。

