肉の宴は終盤へ。ラストを彩るご飯もの、そしてデザート
会席料理では、先付けから始まり、前菜、椀盛、向付、焼き物、煮物、強肴と続き、最後にご飯とお碗、香の物、甘味となるのが一般的ですが、『焼肉割烹 双』でも、同じような流れになっているようです。会席で言うなら「強肴(しいざかな)的なポジションに当たるのが「和牛ヒレ炭火焼き」、「和牛サーロイン自然薯とろろ」、そして「和牛ハラミタレ焼き」でしょうか。そして、ご飯とお碗、香の物として出されたのが、土鍋で炊いたごはん「双オリジナルブレンド米」と「ソルロンタン」。ソルロンタンは韓国料理。骨つき牛肉を長時間かけて煮込んで作るスープです。
「和牛ヒレ炭火焼き」、「和牛サーロイン自然薯とろろ」と出た後に、「京野菜蕪のホイル焼き」と「双オリジナルブレンド米」とお新香でちょっと箸休め、そして「和牛ハラミタレ焼き」でまたしっかりと肉の旨さを堪能し「ソルロンタン」に。コース料理が終盤に近づいていることがわかります。
食事の最後は冷麺。デザート2品と食後のドリンクで完璧なエンディングに
この日、食事として最後に出てきたのは「一口冷麺」。麺はプリプリの盛岡冷麺、スープは鰹出汁のすっきりとした味わい。浮かんでいる氷は出汁を凍らせたものです。料理を存分に堪能した後は、いよいよデザート!
最初のデザートは「ヨーグルトムース柚子茶ソース」柚子ジャムと、ドライイチゴのパウダーがかけられています。ゆず、ヨーグルト、そしていちごの異なる酸味がとても軽やかで、春らしさも感じられます。そしてもう一つ出てきたのは「コーン茶のアイス」。最後のドリンクは、コーヒー、アールグレイ、ライチローズやベリーピンクといったハーブティーから好きなものをセレクト。口の中をすっきりさせてフィニッシュです。
この日、出された料理は下記の通り。
(1)和牛琥珀筋スープ
(2)ヒレとフォアグラの小丼
(3)和牛ハツ刺し
(4)和牛ハラミユッケ
(5)黒毛和牛タンの炭火焼き
(6)ちぢみほうれん草サラダ
(7)和牛サーロイン出汁タレ焼き
(8)カンジャンケジャン
(9)いくらの茶碗蒸し
(10)和牛トロたく巻き
(11)和牛ヒレ炭火焼き
(12)和牛サーロイン自然薯とろろ
(13)京野菜蕪のホイル焼き
(14)双オリジナルブレンド米
(15)和牛ハラミタレ焼き
(16)ソルロンタン
(17)一口冷麺
(18)ヨーグルトムース柚子茶ソース
(19)コーン茶のアイス
(20)コーヒー、紅茶、ハーブティ
全20品と言っていたけれど、最後にサプライズ、(21)がありました。それは行ってからのお楽しみ。肉の部位や味付け、料理を出す順番の緩急、程よく肉料理の間に入っているサイドメニューなど、構成がとにかく見事! 上質の肉だから美味しいのは当然として、料理人のアイデアや斬新かつ思わず見入ってしまう調理方法、華やかな盛り付け、細やかなサービスなど、焼肉の新たな魅力を感じさせる、とても魅力の高いお店でした。
焼肉のダイナミックさと割烹の穏やかさ、そして和食と韓国料理、それぞれのいいところを兼ね備えた店『焼肉割烹 双』。記念日や、素敵な人を連れて美味しいものを食べたいときなど、一緒に行く相手を喜ばせたい時にセレクトしてはいかがでしょうか?
(取材・文◎いしざわりかこ)
●SHOP INFO
店名:焼肉割烹 双
住:港区麻布十番2-9-5 遠上ビル 1F
TEL:03-6453-8125
営:通常時 第一部17:30~20:00、第二部 20:30~23:00(前日までの要予約)※まん防期間中は第一部のみ
休:月曜
料金:19800円(税込、別途サービス料10%)