野菜たっぷりだからてんこ盛りなのにもたれない!「山盛タンメン」1573g

待つこと数分、目の前にやってきたのは、口の広い器に丸~く山盛りになった野菜たっぷりの一杯。ドーム型でとっても優しそうな? タンメンです。
早速計測。直径24.5cmの器に高さ約14cm、重さは1573g(器の重さは除く)。優しそうに見えたが約1.6kg。なかなかのボリュームです。トッピング追加や野菜増しのコールなどなく、並盛りで軽~く1573g。さすが『てんこもりラーメン』。名前は伊達じゃない。

「麺は1玉、茹で前で130g、若干ウェーブがかかっているストレート麺ですね。スープは豚骨をベースに鶏をミックスさせています。タレは旨みのある塩味で、具はキャベツ、モヤシ、ニンジン、タマネギ、キクラゲ、ニラ、コマ肉などです」と話すのは、オーナーの大門豊英さん。野菜不足が一発で解消されるでしょ? とニッコリ。確かに!
鉄鍋で野菜を炒めてからスープに合わせているため、火の通った程よいシャキシャキ食感。そしてスープは野菜の甘味や豚&鶏の旨みがしっかりきいているのにスッキリした味わい。体にじわっと染みる美味しさです。具沢山野菜スープ(麺入り)、と言ってもいい感じです。
茹で前で1玉130gということは、茹で後で約180g~200g弱かぁ。ってふと思い出した挑戦ラーメン。24玉って麺だけで4kg台後半ってことだ!

おすすめの食べ方を聞くと、「うちはフリースタイル、お客さんの自由で。野菜がたっぷりなので、なかなか麺にたどり着けないと言われることもありますが、頑張って引っ張り出してほしいですね」。ということなので、序盤はとにかく野菜を食べすすめ、麺が出てきたところで麺と一緒に。キャベツが短冊切りなので、麺を啜るともやしと一緒に口の中に入りやすい? 麺と野菜のからみがいい~。
途中で味に慣れてきたところで、卓上にあるコショウ投入。これがまた抜群に合う! コショウの刺激がいいアクセントとなって、食欲が落ちることなく食べ進められます。ただ、ずっとシャキシャキもぐもぐ食べているので、後半になってくると、ちょっと顎が疲れてくる気がする。食べやすいと言ってもやはり約1.6kg。侮れません。

そもそも、なんで並盛なのにこのボリュームなんですか?「うちは量が多くて満足していただけるラーメンだからですね。大体のメニューが普通に大盛りなんですよ」とオーナー。店名に誇張なし。「でもね、美味しくないと食べきれないですよね。だからうちはボリュームだけではなく、味の良さもしっかりこだわっているんですよ」とのこと。
なのでおすすめの味変などはなし。「毎日でも食べられる美味しさを作っています。だから味変などしなくても、最後まで美味しく味わえます」。味に自信があるからこその、味変不要の大盛りなんですね。

そういえば、セットメニューだとどれくらいのボリュームなんだろう、と思って他のお客さんが食べているところを見ると、おそらく日替わりのセットを頼んだらしき人のところに料理到着。麺とチャーハンのセットですが、両方とも器の大きさが、普通の1人前サイズ。つまり通常サイズのラーメン1杯と、通常サイズのチャーハン1皿。
他の人は、ラーメン+餃子+ライス。もちろん小ラーメンとか半チャーハンじゃなく一般的なサイズ。「日替わりのランチはAとBがあって、丼ものとラーメンで790円。お得ですよ」。チャーハンの他に、焼肉丼やミニカレーライスなど、その日によってメニューは色々。そしてラーメン+餃子+ライスの餃子はジャンボ餃子とのこと。勝手な推測ですが、両セットとも、1kgは余裕で超えていると思われます。
そして、期間限定メニューも不定期で登場するとのことで、秋には「サツマイモラーメン」も登場。川越名物をラーメンでも楽しめるとのことです。そして気になる挑戦ラーメンですが、味は醤油ラーメン。24玉は完食者ゼロですが、8玉は完食者がいて、最短15分で完食した人もいるそうです。
川越観光で街を散策したのちお腹が空いたら、野菜たっぷりのタンメンっていいかもなぁ。ほとんどのメニューが大盛りなので、お腹を思いっきり減らしてから食べに行くことをお勧めします。
(撮影◎小嶋裕 取材・文◎いしざわりかこ)