長崎生まれの難波育ち!大阪の老舗『中央軒』の「長崎ちゃんぽん」が旨い理由とは?

色鮮やかでボリューム満点! 「長崎ちゃんぽん」のあふれる旨さを体験してきた

「長崎ちゃんぽん」980円
「長崎ちゃんぽん」980円

 現れたのは浅めの器に入ったボリューム満点の「長崎ちゃんぽん」。真ん中に乗った生卵と緑の野菜、細長く切ったピンクのかまぼこがのっていて実に色彩豊か! 入っている具材は12種類もの魚介と野菜。筆者が確認したところでは豚肉、キャベツ、にんじん、ネギ、もやし、玉ねぎ、いか、えび、キクラゲ、あさり、かまぼこが入っていました。

 素材の味が染み込んだ白湯スープは、コクがあってまろやかな口当たり。白濁の豚骨スープとのことですが、ラーメン店で食べる豚骨ほど濃厚さはなくクセがありません。野菜や海鮮の風味が混ざり合い、まろやかさとあっさり感が同居! あまりの美味しさに最後まで飲み干してしまいそうです。

 生卵が乗ったちゃんぽんを食べるのは初めてな筆者。お客さんの中には、生卵を最後に残して味わう人もいるそうですが、著者は野菜や麺に絡ませて食べたい!

 もっちりとした太麺に生卵が絡みまくり、コクのあるスープも染み込んで抜群の美味しさです。トッピングの豚肉や野菜、魚介は炒めただけの素朴な味わいで、やさしい味のスープと一緒に食べると旨さが引き立ちます。

 野菜だけでなく、魚介のイカやキクラゲのコリコリした食感も箸が進む理由のひとつ。もちもちの麺、まろやかなスープ、トッピングの食感など、一皿で楽しめる要素がギュッと詰まっています。

途中で胡椒をプラスしてアクセントを!
途中で胡椒をプラスしてアクセントを!

 途中、まろやかでコクのあるスープに胡椒をプラスすると、ツンとくるスパイスがきいて味が濃厚に。できれば、最初はまろやかなスープや具材そのものを味わい、途中から胡椒を加えるのをおすすめします。

 ボリューム&栄養満点な『中央軒』の「長崎ちゃんぽん」。まさに一度は味わうべき、大阪伝統の味でした。

(撮影・文◎道面 梓)

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中央軒

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