チャーシュー・ぼんじり・生卵に紫キャベツ入り野菜で華やか!「齋藤鶏治郎セット」+麺大盛り+もやし増し増しトータル1.8kg超え

待つこと数分、目の前に来たのは、いろんな器がトレーに乗った華やかなセット。ラーメンの方にチャーシューが1枚、そして別皿に2枚。その隣には紫キャベツ入りのモヤシ、中央には鶏のぼんじり。ぼんじりって鶏のお尻の骨に付いているお肉ですね。そしてお椀に生卵、小皿に生ニンニク。
早速計測です。直径19cmの器に入ったラーメンは1083g、もやしなど野菜は537g、チャーシュー2枚は116g、ぼんじりは51g、卵40g、ニンニク15gでトータル1838g(全て器の重さを除く)。もしかして麺大盛りにしなくても、1.3~1.5kgだった?
ちなみに、麺大盛りの場合、公式には茹で前で450g。麺は茹でた後1.2~1.3倍になるとして、おそらく麺だけで540~585g前後になっていると思われます。

早速一口! 鶏白湯のスープはほんのり甘みを感じるトロッとした口当たり。濃厚な美味しさが一瞬で口の中に広がってきます。濃厚なのに、どこか優しくてホッとする美味しさ。そこに平打ちの縮れ麺がしっかり絡んでくるので持ち上げもいい。思わずうっとりする美味しさです。
「この麺、実は文京区白山にある、『俺の生きる道』の麺なんですよ」と店主の宮本堅太さん。えっ? 俺の生きる道の麺!? 「実は、平日に使っている製麺所の麺だとちょっと違うなと。だから週末だけ、『俺の生きる道』の麺を使用しているんです」。

「野菜には味がつけてあるので、そのままでもスープに入れて食べるのでもどちらもオススメですよ」と店主。ついでに質問、あの~、生卵はどのタイミングで投入するのがオススメですか?「生卵は、溶いてすき焼き風に食べてください」とニッコリ。ラーメンに投入ではなく、麺やチャーシューを生卵にくぐらして食べるってことですね。おぉ~、ラーメンであまりやったことのない食べ方かも。
早速試してみると、鶏白湯のスープのコクが、生卵によってよりまろやかに、上品になる美味しさ。さすが親子。相性がいいに決まってる。これ、ごはんにかけても絶対美味しいでしょ。スープの旨みをさらに豊かにする生卵、侮れない! 麺はもちろんですが、チャーシューに生卵をくぐらすのも絶品です。

そしてぼんじり。これは箸休めやセットの小鉢ではなく、トッピング。スープに入れるとコクを出し、旨みがさらにパワーアップしてくるような感覚です。もちろん、スープにつけたのち、溶き卵にくぐらせて食べても旨いっ! 一つ一つに意味がある、食べながらどんどん旨みが加速していく、楽しくなってくるセットメニューです。
そもそも、なぜ週末にG系ラーメンを出すことにしたんですか?「実は、店名の齋藤鶏治郎は先代の名前をもじった店名なんです。先代が好きだったG系のラーメンを『ど・みそ鶏』バージョンで作っているんですよ」。なので、週末だけの遊び心、とかではなく本気モード。先代に対するリスペクトが凝縮された一杯になっています。

セットを麺大盛りで注文する人は、多い週で5人前後とのこと。そして、完食のアドバイスを聞くと、「まずは麺から。スープを吸う前に麺から進めて、野菜は箸休めに、というのがいいですね」。太麺だから、そんなにすぐには伸びないだろうけれど、大盛りにするなら麺先行で、ということですね。
ということで、アドバイス通りに麺を中心に食べ進めていきます。麺、スープ、麺、野菜、麺、スープ、途中でぼんじり投入、ニンニクも投入、そして味に口が慣れてきたら生卵にくぐらして、などなど、一口ごとに楽しんでいるうちに、気がついたら完食。確かにすごいお腹いっぱいになったけれど、とっても満足満腹だけれど、なんか楽しみつつあっという間に食べきった気がする。

「うちは女性スタッフが作っているのもあり、普段G系に一人で入りにくい女性や、G系のコール、いわゆるオーダーとかのお約束がちょっと、という人にも入りやすく食べやすくなっているんですよ。女性でも入りやすい内装とか、見た目を配慮して紫キャベツを使うとかね」。確かに、ちょっとおしゃれな店内に、デザイン性のある器、盛り付けやいろどりなど、味以外にもこだわりを感じさせます。
2021年10月下旬スタート、週末限定の『ラーメン齋藤鶏治郎』。まだオープンして数ヶ月ですが、おそらく2022年以降は浸透するにつれ、行列ができる人気店になりそうな予感がビシビシします。本音は、週末限定ではなく、別店舗で平日も食べられるようにしてほしいと思う、美味しくて楽しい濃厚鶏白湯G系ラーメンでした!
(取材・文◎いしざわりかこ)