バラ肉と肩ロース肉を使ったデカチャーシューでご飯をガッツリ!

お皿の上には大きめのチャーシューが2枚。それもけっこう分厚い!チャーシューというよりもステーキのようです。1枚は豚バラ肉、もう1枚は豚肩ロース肉を使用。弱火でじっくり3時間かけて煮込み、秘伝のタレに丸1日漬け込んで、中華鍋で焼き上げています。その2枚のチャーシューの上に目玉焼きがのっかっており、彩りもいいですね。

まずはバラ肉のチャーシューからいただきます。箸で持ち上げただけで崩れてしまいそうなほど、やわらかさが手に伝わります。さらに口に入れれば、歯を立てなくても舌の上でとろけていきそう。いや、歯がなくても大丈夫かもしれない…と思ってしまうほどのとろけ具合。脂とうま味に、継ぎ足し続けて作ったという甘辛いタレが見事に調和して、あっという間にのどの奥に消えていきます。

美味しさがピークに達したと同時に消えてしまうチャーシュー。あまりに名残惜しく、ついついもう1枚に箸がのびてしまいます。こちらは肩ロース肉で、バラ肉よりは歯ごたえがありますが、歯がじんわりと沈み込んでいく食感でコクのある味わいです。

タレが濃いめの味付けなので、いずれのチャーシューも白飯にのせて食べるのがオススメ。最高にご飯が進む味付けです。目玉焼きの黄身は半熟なので、チャーシューにからめて食べるのもアリですが、ご飯が足りなくなるのでは、と嬉しい不安が襲ってきます。
甘スパイシーなチャーシュー炒飯や焼き餃子もオススメ

さて、これ以外にもオススメの2品をいただきました。まずは「萬龍チャーシュー炒飯」(890円)。これまたガッツリ系のチャーハンで、サイコロのようなゴロッとしたチャーシューがびっしりと敷き詰められ、ブラックペッパーがふりかけられています。
このブラックペッパーのピリッとした味がタレの甘みの中に絶妙な刺激を生み出して、思わずチャーハンをかきこむスピードが速くなってしまい、あっさり完食できました。このチャーハンには、これまた大きめサイズのシュウマイが2個付いてきます。萬龍のすべてのチャーハンにはシュウマイが付いているそうです。
また「焼き餃子」(3個・500円)もなかなかの食べごたえ。最大幅が9~10cmほどもあるジャンボ餃子で、具材がすき間なく詰め込まれています。この中にも肩ロース肉のチャーシューが入っており、“肉感”十分な餃子です。

ボリューム満点のメニューばかりですが、食欲をそそる味付けに仕上がっているため、自然に箸が動くように食べ進めることができます。この他「焼きぶた定食」「揚げレバ定食」「焼き豚シューマイ合盛定食」など、メニューを見ただけでスタミナが付きそうなものもあります。ガッツリモリモリ食べたい人にはありがたいお店ですね。
(取材・文◎松本壮平)