デカ盛り・メガ盛りの街といったら秋葉原! 秋葉原駅~御徒町駅間には大盛り・山盛り・メガ盛り・テラ盛りメニューのある店がいくつもあり、1日で10kg太りたいなら秋葉原へ! と言えるぐらい!? とにかく味とボリュームが自慢のお店が集まっています。
外神田3丁目を中心とした電気街エリアは、もはや大盛りの聖地と化していますが、駅の反対側になる昭和通り側、高速道路沿いにも実は大盛り自慢のお店が。今回は、チャーシューの塊がどーんとのった、ごっついラーメンがあると噂の『らーめん忍者』で大盛り調査です。
店に入り、券売機で「忍者らーめん」と「特盛券」を購入し、カウンターへ。店内はカウンター席のみ11席。一人でふらっと訪れてラーメンを食べていく、といった雰囲気のお客さんが多いようです。
席に着くと「ヤサイは?」と聞かれたので、今回はヤサイ増し、ニンニクと脂は並でオーダー。ヤサイとニンニク・脂の増減は追加料金なしで注文できます。
注文して待つことたった数分、目の前にやってきたのは、野菜の山、そして塊肉、背脂ドバッ! 噂通り、ごっついというか、ストロング感がものすごいラーメン。ざっとみただけで成人男性の1日のカロリー摂取量超えているでしょコレ。って思えるほどのボリュームです。
「忍者らーめんには、塊肉の『デカ豚』、丸めてスライスした『丸豚』、さらに『ほぐし豚』の3つが入っているんですよ」とオーナー。肉だけでトータル350gあるとのこと。一般的な生姜焼き定食だって、そこまで豚肉使ってないのでは? 恐るべき豚肉量。「それぞれの食感の違いを楽しめますよ」。とにっこり微笑むオーナー。
まずは計測! 高さは約17cm、重さは2397g(器の重さを除く)。肉が350gって言っていたけれど、実際はもっとあるのでは? さらに「特盛の麺は茹でる前で約500g、なので茹で上がりは850gぐらいかなぁ」とオーナー。肉と麺で1.2kg……いや、ぜーったいもっとありそうです。大盤振る舞いしているとしか思えない2397g。
麺はやや縮れのある極太麺。スープはゲンコツをベースに醤油味。仕上げに背脂がたっぷりかかっています。具は肉3種に野菜、ヤサイ(もやし)、味玉、海苔、ガーリックチップに揚げネギ。ちなみに普通のボリュームの「忍者らーめん」で、麺は茹でる前で250g。トータル約2.4kgは、体調を整えてから行かないと食べきれないレベルです。
そもそも、こんな大盛りを作ったきっかけは?「実は私が、若い頃からずっと二郎に通って数十年、なんですよ」とオーナー。実はラーメン二郎ができた当初から三田に食べに行っていたそうで「だから、自分が出すのも大盛りでしょ」とニッコリ。筋金入りのジロリアンだったんですね。
「1日にゲンコツ40kg、肉80kgを使い切っているからね。豪快に肉を食べたいなら来い! だね」。と語るオーナー。ラーメンだけれど、主役は肉! 豚肉をラーメンとともに味わうためにある一杯、ということです。
本来なら、麺一口、ヤサイ一口、時々肉、なんですが、ここの場合は、肉:麺:ヤサイを1:1:1で食べ進めます。デカ豚にかじりつき、麺をすすり、野菜、そして今度は丸豚、などと食べているのに、ちっとも減らない! 後半になると、ほぐし豚と背脂がスープに溶け込み、濃厚な味わいに。これ、ゴハンあってもいいでしょ。トロトロ旨み塊汁状態です。
ちなみにこの「忍者らーめん」の特盛、1日に3~4人は注文するとのこと。「秋葉原だからね~」とオーナーが言う通り、やはり土地柄、大喰いの人達が多いようです。普通の街で、2kg超えを食べる人が1日4~5人も店に来るってことはないからっ!
2397gの特盛は、肉も麺もストロングで顎と胃袋を駆使します。そして辛くないけれど汗も出る! 全身を使って食べている感覚になれるラーメンです。豚肉を愛してやまない人は、ぜひ「忍者らーめん」を。トロトロ、ホロホロ、ジュワッとなどなど、3種の豚肉の旨みと食感を思いっきり満喫できますよ。
(取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO
店名:らーめん忍者
住:東京都千代田区神田松永町17-3 秋葉原妙見屋ビル1F
TEL:03-5207-2779
営:11:00~23:00(L.O.22:30)、日・祝~22:00(L.O.21:30)
休:なし