大阪名物「肉吸い」の発祥の店『千とせ』で王道の味を楽しんできた!

大阪名物「肉吸い」の発祥の店『千とせ』で王道の味を楽しんできた!
食楽web

 大阪は安くて美味しい大阪グルメとお笑いの街ですが、その2つを象徴するようなお店があります。それが、大阪・なんばにある『千とせ』。雑誌などで大阪グルメの特集が組まれると、必ずといっていいほど登場する有名店です。

『千とせ』の名物といえば、「肉吸い」。最近、関東でも少しずつ提供する店が増えているようですが、やはり名店は一味違う。とっても優しい味わいで、大阪食べ歩きの昼食にもピッタリなんです。

「千とせ名物肉吸い」と書かれた暖簾のあるお店の前に立つと、ダシのいい匂いが漂ってきます。本来はうどん屋なのですが、名物は肉うどんからうどんを抜いた「肉吸い」。この変わったネーミングは、肉入りの吸い物として食べるので“肉吸い”と名付けられたそうです。

 店舗があるのは、吉本新喜劇が上演している「なんばグランド花月」から歩いてすぐの場所。劇場近くということで、出番前の芸人さんたちによく利用されていました。そしてこの「肉吸い」は、ここに通っていた花紀京という吉本新喜劇で人気だった芸人がきっかけで何十年も誕生したそう。

 ある日、ひどい二日酔いの花紀京さんがお店を訪れ、重たい物は食べたくないと「肉うどん、うどん抜きで」と注文しました。これが「肉吸い」の誕生秘話。この食べ方が芸人仲間で広まってテレビなどで話すうち、すっかり『千とせ』の人気メニューとなって、今ではうどんよりも遥かに注文が多くなってしまったそうです。