からあげの衣、みなさんはどんな食感のものがお好みですか? サクッと爽快なもの、フワッと軽やかなもの……。「ジャリッ」「カリッ」など、擬態語で表現すると、実はかなりのパターンの衣が存在することがわかります。
そして今回ご紹介するのは「ガリッ」「ザクッ」という食感のからあげです。何やら岩石のような固い衣をイメージするかもしれませんが、これが旨いんです。
伺ったのはテイクアウト専門でお弁当も大人気の『唐揚げ専門 からり商店』。今回はJR総武線・平井駅前にある平井店で、「醤油唐揚げ」「てりマヨ唐揚げ」「うま塩唐揚げ」「手羽先唐揚げ」の4種類のからあげをいただいてきました。
こちらのからあげは1個60g前後はありそうな、子どものげんこつほどの巨大からあげ。箸で持ち上げるとズッシリした重量感が伝わってきます。まずは一番人気の「醤油唐揚げ」をいただきます。
さっそく歯を衣に軽く当ててみました。これだけで衣の強さが歯に伝わってきます。簡単に突破させてくれなそうなその衣。思い切って押し込んでみると、ガリッという音が響きます。しかしさほどの抵抗は受けずに肉に歯がたどり着き、歯の上でザクザクという音を立てています。
軽いおこげが香ばしく、やわらかく、そして弾力のある肉と徐々に混じっていきます。おお、これは美味いぞ! 衣ガリザク、肉フワリ。両方の食感がシャッフルされていくのが心地よい。
漬けダレには創業170年の老舗・ちば醤油の『下総醤油』を使用しているそうで、ニンニクのほのかな風味の中に醤油の風味も感じます。飲み込んだ後も、とろりとした肉の旨みが舌の上に残ってしばらく消えません。これが後を引くんですね。いやー、旨い!