
たこ焼きといえば、発祥は大阪と言われていますが、今では日本全国津々浦々、どこでも食べられる、もはや日本人のソウルフードと言っても過言ではありません。でも皆さんはたこ焼きをどんなふうに食べていますか? おやつやお酒のおつまみといった軽食として食べている人が多いと思いますが、筆者の友人のTさんは、なんと「ごはんのおかずにしている」と言うのです。
ちなみに彼女は粉モン文化が発達した関西出身で、子どもの頃からお好み焼きやたこ焼き、そばめしが食卓に頻繁に登場し、いつも白いご飯が一緒に出てきていたというのです。そして、大人になった今でも家では粉モンをおかずにしているとか。まぁ、お好み定食の是非はよく話題になりますが、まさかたこ焼きまでも……。関東出身の筆者にはちょっとピンと来ませんでした。だって炭水化物×炭水化物じゃないですか…。

ただ、同時に思い出したのは、餃子定食やラーメンライス。中国人にとってはこの炭水化物×炭水化物の組み合わせは不思議だそうですが、日本人にはかなり美味しい組み合わせということで周知されています。つまり、彼の言う「たこ焼きライス」も、食べてみれば美味しい組み合わせなのかもしれません。
そんなT君の話を聞いていたこともあり、先日、『築地 銀だこハイボール酒場』の前を通りかかった際、ランチメニューの看板を見て、 “たこ焼きライス”のことを思い出し、「よし、食べてみよう」と思ったわけです。

しかし、銀だこのランチメニューに「たこ焼き定食」はありません。あるのは肉がのった丼ばかり。とはいえ、丼があるならご飯もあり、たこ焼きもあることは明らか。ならば、笑顔でお願いしたらたこ焼き丼くらいは作ってくれるかもしれない。そう思って入店してみたのです。