たこ焼きとライスは合うのか? 『銀だこハイボール酒場』で勝手に「たこ焼き丼」を作ってみた!

ないのなら 作ってみよう たこ焼き丼!

 結論から言えば、笑顔で注文しようが、どんなに下手に出ようが「たこ焼き定食」も「たこ焼き丼」もできないとのこと。男性スタッフさんが申し訳なさそうに回答してくれました。

 でも彼はとても親切で、「丼をご注文いただき、たこ焼き4個(310円)を追加注文するとか……」とヒントを教えてくれたのです。彼の言葉を過大解釈すると「自己責任でたこ焼き丼を作ることはできます。ただし味の保証はしませんよ」といったことになるはずです。もちろん問題なしです。そもそもご飯とたこ焼きの相性を確かめたいだけなのですから。

ランチは肉をのせた丼メニューばかり
ランチは肉をのせた丼メニューばかり

 というわけで、ランチの丼とたこ焼きを注文することに。ただ迷ったのは、どの丼にするかでした。牛カルビやタレカツ、豚肉もいりません。むしろたこ焼きとごはんの味の邪魔になります。でも唯一、唐揚げなら、タレが少なく、たこ焼きを邪魔しなさそうな気がしたので、「唐揚げ丼」(680円)にしました。

ランチの唐揚げ丼680円(味噌汁、漬物付き)とたこ焼き4個310円
ランチの唐揚げ丼680円(味噌汁、漬物付き)とたこ焼き4個310円

 そして登場したのは、揚げたての唐揚げが4個のった丼、そして銀だこ4個。唐揚げは大きく、たこ焼きの甘いソースと鰹節の香りが漂います。もう十分、美味しそうではありますが、丼の中の唐揚げを端っこに寄せ、たこ焼きをのせて「唐揚げたこ焼き丼」を作成します。

「唐揚げ丼」にたこ焼きをのせてみた
「唐揚げ丼」にたこ焼きをのせてみた

 自分で作った(?)のに、思わず拍手したくなりました。めちゃくちゃ美味しそうじゃありませんか? これこそが『銀だこ』が出すべき丼だとすら思えますよね。あの男性スタッフも、羨ましそうにこの丼を見ている気がします。なぜなら、「唐揚げたこ焼き丼」が完成したと同時に、素早くマヨネーズを持ってきてくれたんです。

「自家製(?)たこ焼き&唐揚げ丼」にマヨネーズをかけたところ
「自家製(?)たこ焼き&唐揚げ丼」にマヨネーズをかけたところ

 さて、美味しさを感じる5つのポイントのうち、すでに(1)見た目は○、(2)香り(匂い)も○です。残るは、(3)音、(4)食感、(5)味を確かめましょう。

 まずはたこ焼きを口へ。たこ焼きはカリッと音をたて、中からふんわりとろとろの生地がほどけていきます。ここでご飯を頬張れば、ご飯粒とたこ焼きのふわとろ生地が一体化。ソース、紅生姜、ネギなどが、ご飯に馴染んでいきます。うーむ、めちゃくちゃ美味しいじゃないですか。音、食感、味も申し分なしで100点満点!

一見、合わなそうなたこ焼きライスですが、めちゃくちゃ合います
一見、合わなそうなたこ焼きライスですが、めちゃくちゃ合います

 そんなわけで、たこ焼き丼をあっという間に完食。箸休めに味噌汁もタクワンもちょうどいい。そうそう、今回は脇役に徹してもらった鶏の唐揚げも、かなり優秀でした。カリッとした衣に醤油が染みていて、鶏肉も非常にジュージー。たこ焼きがあっという間になくなっても、唐揚げがスタンバってくれていたおかげで最後まで美味しく食べられました。

 まとめると、今回は唐揚げという強力な助っ人がいたので、純粋なたこ焼き丼とは言えませんが、たこ焼きとライスの組み合わせは大いにアリ。むしろ旨い。めちゃくちゃ腹ペコで『銀だこ』に入ることがあったら、 みなさんもぜひ自家製“銀たこ焼き丼”を作って試してみてください。美味しいですよ。

(撮影・文◎ナナノナノ)