川崎の人気町中華店『餃子 太陸』で1.1kgの「タワーかた焼きそば」を食べてきた!

川崎の人気町中華店『餃子 太陸』で1.1kgの「タワーかた焼きそば」を食べてきた!
食楽web

コロナの影響で巣ごもりが加速し、外に出れない状況が続いていますね。これからどうなるのか不安な人もいるのではないでしょうか。そんな時こそデカ盛りグルメを見て元気を出しませんか? 食べに行くのは難しい状況ですが、驚くようなデカ盛り料理を見てスッキリしてください。状況が収束したらぜひ食べに行ってみてくださいね!

 川崎駅の東側は、昔からの繁華街。ラゾーナのある西側と比べ、昭和な雰囲気が今も残る、新しさと古さが共存する街でもあります。

 そして、多いのが中華料理店。数年前には町おこしで「川崎餃子」をアピール。独自の味噌だれで味わう餃子は根強い人気があり、今でも「川崎区餃子マップ」が各店舗に置かれ、餃子の食べ歩きが楽しめるようになっています。

 そんな餃子自慢の店の一つに、ボリュームタップリのかた焼きそばがあるとの情報が。餃子も食べたいけれど、かた焼きそばの巨大化って一体どうしてそうなった? 早速調査開始です。

 向かったのは『餃子 太陸』。駅東口側に出て、仲見世通りをずーっとまっすぐ歩いて行った先、駅から徒歩7~8分の場所にあります。創業は1961(昭和36)年。現在の店主が3代目、ずっと昔から川崎で愛され続けてきたお店です。

店内はテーブル席。壁にはいろんな有名人のサインが貼られている
店内はテーブル席。壁にはいろんな有名人のサインが貼られている

 もちろん、店名にもある通り、名物は餃子。焼き餃子と茹で餃子がありともに6個1皿で550円。でもどうしてかた焼きそばが大きくなっちゃったの?

「実は10年ほど前に、静岡の浜松で、かき揚げタワーがあるというのを見て、それをウチでも作ろう、と思ったのがきっかけなんですよ」と店主。スカイツリーではなく東京タワーにちなんだ、というのがいいですね。開発にあたっては、いかにボリュームを出すかに苦心したとのこと。タワー感を出すのって、確かに大変そうです。

「タワーかた焼きそば」869円。このボリュームで税込900円を切るとはすごい!
「タワーかた焼きそば」869円。このボリュームで税込900円を切るとはすごい!

 待つこと数分、出てきたのは、確かにでかい! そして、あんたっぷりのかた焼きそば。麺が柔らかくなる前に急いで計測です。直径31cmの大皿に、高さ約17cm、重さ1170g(器の重さを除く)。麺よりも、たっぷりのあんが重さを作っているのか? タワーというより山。岩。なんかすごい!

 具はキャベツ、モヤシ、ニンジン、ニラ、きくらげ、玉ねぎ、豚バラ肉がとろみの効いた醤油あんで一つにまとまっています。麺は84gが2玉。え? 麺、この高さでたった168gってこと!?

スマホと並べても「かた焼きそば」の方が高い17cm。「かた焼きそば」の山に「あん」のマグマがドド~ッ、といった感じ
スマホと並べても「かた焼きそば」の方が高い17cm。「かた焼きそば」の山に「あん」のマグマがドド~ッ、といった感じ

 早速一口。最初はもちろん、麺パリッパリ、あんしっとり、そしてとろみがきいているので熱い! ふーふーしながら味わいます。モヤシのシャキシャキとか、きくらげのコリコリとか、様々な具材の食感の違いが楽しい! パリパリ食べ進めていきますが、さすが1170gの山。中央を掘るとまだ湯気がブワーッと出てくる! あんの熱保有力? 底力を感じさせてくれます。

 見た目はでかいけれど、そして1170gもあるけれど、そんなにヘビーじゃない。なぜだろう。具材が多種で味に広がりがあるからなのか、麺がパリパリで伸びないからなのか。なんかこれ、イケる! 完食が見えてきた~! と途中から確信が生まれてきます。

トロトロのあんと絡めたパリパリの麺。硬さと柔らかさのミックスが、やっぱりたまらん!
トロトロのあんと絡めたパリパリの麺。硬さと柔らかさのミックスが、やっぱりたまらん!

「かた焼きそば」といえば、途中から味変でお酢をかける人も多いですが、皿の淵にある和がらしをちょこっとつけると、程よい刺激と鼻から抜ける香りでいいアクセントに。カラシ、いい仕事してる! と言いたくなるほど名脇役。たっぷりつけちゃうと口の中がえらいことになっちゃうけれど、箸の先にほんのちょっとカラシをつけて、麺とあんをすくうと、シャキっとした美味しさに変化。幸せ~。ってなるから不思議です。

 太陸にきたらマストで注文の、名物「焼餃子」6個1皿550円。ゆで餃子も同じ値段
太陸にきたらマストで注文の、名物「焼餃子」6個1皿550円。ゆで餃子も同じ値段

 調子に乗って、餃子も追加注文! だって店名が『餃子 太陸』なんだから、頼まなかったら後悔する~! と、かた焼きそば完食が目前になったところでオーダー。

 注文してすぐに出てきた餃子は、皮が厚めでもっちり、中はキャベツやニラ、ネギなどが野菜たっぷり。トロトロとパリパリの後のモチモチ。これ、別腹で入っちゃうでしょう。本当はゆで餃子も追加注文したかったけれど、胃袋の限界を考え、次回に持ち越しです。

断面はニラの鮮やかな緑が。皮がしっかり厚いので、中の美味しい汁が逃げない!
断面はニラの鮮やかな緑が。皮がしっかり厚いので、中の美味しい汁が逃げない!

 ということで、終盤はかた焼きそば一口、餃子一口で食べ進み、気がついたら完食。餃子を追加注文したことで、結果的にリズムがうまれて、どんどん食べられたような気がします。

「カラッと揚げているので、案外食べられちゃうでしょ?」とにっこり微笑む店主。最初出てきたときは山だ~って思っていたのに、本当に案外食べられちゃう「タワーかた焼きそば」。最近では1日15~20皿の注文が入り、ほとんどの人が完食していくそうです。

高く持った麺に、熱々のあんをかけて完成。混雑時はお断りの場合もあるので、ピークタイムよりちょっと時間を外していくのがオススメ
高く持った麺に、熱々のあんをかけて完成。混雑時はお断りの場合もあるので、ピークタイムよりちょっと時間を外していくのがオススメ

 ちなみに、普通盛りの「かた焼きそば」が770円。「タワーかた焼きそば」が869円。テイクアウトも可能なので、店では餃子とビールを楽しんだ後、かた焼きそばを家でゆっくり食べる、というのもアリかもしれません。

 川崎で昔から愛され続けている中華料理店のメガ盛りサイズかた焼きそばは、1170gというボリュームながら、なぜかぺろっと食べられる一品。なので、2~3人で行って、焼き餃子、ゆで餃子、単品メニュー、そして締めにタワーかた焼きそば、というのも良さそう。くどさがないので胃もたれしない、そして餃子との相性も抜群。川崎に行ったら一度は食べるべき美味しさですよ!

(取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

餃子 太陸 外観

店名:餃子 太陸

住:神奈川県川崎市川崎区東田町1-12
TEL:044-222-7484
営:11:00~14:00(L.O.13:45)、17:00~22:30(L.O.22:00)、金曜11:00~14:00(L.O.13:45)、17:00~翌1:00(L.O.24:30)、土曜12:00~14:00(L.O.13:45)、17:00~23:30(L.O.23:00)
休:日曜、祝日
※新型コロナの影響により営業日・時間が不安定になっています。来店される際は事前に店にご確認ください