死ぬまでに1度は食べておきたい傑作カレー! タイカレーの行列店『メーヤウ』(信濃町)で魅惑の「大辛カレー」を食べてきた

死ぬまでに1度は食べておきたい傑作カレー! タイカレーの行列店『メーヤウ』(信濃町)で魅惑の「大辛カレー」を食べてきた
「メーヤウカレー」780円 | 食楽web

 行列ができる店というのは、取りも直さず人気店です。しかもそれがカレー屋なら、100%美味しいカレーが食べられます。つまり、「行列×カレー」はハズしようがない。そんなごく当たり前のことを、人生半ばで気付きました。そこで、最近は、所用で行った先々で「行列ができるカレー屋」を探すようになりました。

 というわけで、今回は信濃町にある1983年創業のタイカレーの名店『メーヤウ』です。ここは毎日、行列ができる店です。というのも、以前は早稲田や神楽坂にもお店があったのですが、現在は信濃町だけ。つまり各地に点在する“メーヤウファン”が続々と集まってくるのです。

 さて、行列店とわかっているなら、普通は行列ができるコアタイムを避けて行くもの。でもちょっと並びたい。なぜなら「これから食べるカレーは、みんなが行列する味である」と感じている時間も美味しさのうちだからです。

 そこで、開店11時半を少し回った時間に行くと、嬉しいことにやっぱり満席、5~6人が並んでいました。

お店は地下にあり、この階段に行列ができます
お店は地下にあり、この階段に行列ができます

 並んでいる時間もここでは無駄ではなく、お店の方が出てきてオーダーを聞いてくれます。前方の方々は常連さんらしく、メニューを見ずにノールックでオーダーしており、ほとんどの人が「A」と言っています。メニューを見ると、それは、お得なセットメニュー「A」(1100円)で、「お好みのカレー(普通盛り)、タイ風牛スジ煮込みそば(小)」のセット。人気のようですが、筆者はカレーを目指してきたので、この日は看板メニューである「メーヤウカレー(大辛)」だけを注文しました。

こちらがメニュー表。昔あった早稲田店などのメニューと少し違います
こちらがメニュー表。昔あった早稲田店などのメニューと少し違います

 ちなみにカレーは3種類だけ。他に「レッドタイカレー」「グリーンタイカレー」の3種類あり、各780円。昨今、都心で食べるカレーは1000円超えも珍しくないので、とても良心的な価格です。

 並んでいる際にオーダーが通っているので、席についた途端にカレーとライスが登場しました。

「メーヤウカレー」780円
「メーヤウカレー」780円

 カレーは赤×ココナッツミルク色で、サラサラしたスープ状。中には、鶏の手羽元と巨大なジャガイモ、半分にカットされたゆで卵が入っています。

ライスは、カレーによく合うように硬めに炊かれている
ライスは、カレーによく合うように硬めに炊かれている

 まずカレーだけをいただくと、のっけから辛い。でも、得も言われぬスパイスの芳香が鼻をくすぐります。固めに炊かれたライスにかけると米粒1粒1粒にカレースープが染みわたり、食欲全開に。うっすら汗も出てくるほどにヒリヒリと辛いのですが、ココナッツミルクの甘みやスープのコクも相まって、とにかくスプーンが止まらない美味しさなのです。

鶏の手羽元もよく味がしみています
鶏の手羽元もよく味がしみています

 具材の鳥手羽元は、よく煮込まれていて、骨から身がすっと外れるほど柔らかく、しゃぶりつきたくなるほど旨味がじわり。さらに秀逸なのはジャガイモ。おでんの大根のような形ですが、口に入れるとホクホク、甘みがあって、カレーの辛さをやわらげてくれるんです。

巨大なジャガイモが入っています
巨大なジャガイモが入っています

 さて、このままでも十分に美味しいのですが、卓上にある調味料をお好みでかけていただくのがメーヤウ流。全てを少しずつ試してみたのですが、個人的にオススメはタイの万能調味料「プリックナムプラー」をライスにかけて、スプーンですくい、カレースープに浸して食べる方法。唐辛子、ナンプラー、砂糖と酢のミックスですので、酸味、甘み、塩味、辛味がほどよく足されて、より味わい深いタイのカレーになるのです。

卓上にある調味料の説明書き。これを参考に自分好みの味に仕上げよう
卓上にある調味料の説明書き。これを参考に自分好みの味に仕上げよう

 というわけで、やはり行列のカレーは文句のつけようがない美味しさでした! これは人生に一度は食べておくべきカレーです。次回は、「A」セットにして、タイ風牛スジ煮込みそばも試してみたいと思います。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

メーヤウ

店名:メーヤウ

住:東京都新宿区信濃町21大門ビルB1
TEL:03-3355-0280
営:11:30~20:00LO 土11:30~19:00LO
休:日・祝