大岩食堂(西荻窪)

スパイス料理をまとめる包容力ある優しい味わいのサワー
西荻窪にある『大岩食堂』のレモンサワーは、皮付きの瀬戸内レモン、スパイスをドライジンに1か月以上漬け、強炭酸とシチリア海塩で仕上げた1杯。レモンときび糖の柔らかな甘みが程良く、塩が全体を締めています。
このサワーが生まれたきっかけは、お酒好きの店主・大岩さんが仕事終わりに飲みたいと思ったお疲れサワー。「ジンもコリアンダーシートなどが特徴になるし、クローブとカルダモンと唐辛子を入れたら面白いかも」と半年かけて完成させた、スパイス専門家によるレモンサワーなのです。
そんなサワーと共に楽しみたいのは、個性豊かなスパイス料理の数々。「本日のおつまみセット」ならサワー&おかず4種が付いて1,000円ポッキリ、「ミールス」とシンプルに味わうも良し、アチャール(冷菜)や串焼きなどのスパイス小皿でさらにつまみカスタマイズするも良しと、心ニクい呑兵衛仕様。サワー熱はじわじわ広がり、これしか頼まないファンも増加中だそう。
「レモンサワーとおつまみセットで1日をリセットしに気軽に寄って」という店主の想いが溶けた優しい1杯、ぜひお試しを。
●SHOP INFO

店名:大岩食堂
住:東京都杉並区西荻南3-24-1 西荻マイロード内(西荻窪駅高架下)
TEL:03-6913-6641
営:11:00~15:00(LO14:30)、18:00~23:00(LO22:00)
休:月曜の夜、木曜(祝日の場合は営業)
・・・・・・・
発酵居酒屋5(表参道)

おいしくて健やかにいいこと尽くしの発酵系サワー
店名に「発酵」を冠しているだけあり、レモンサワーだって発酵系。主役はノンワックスレモンピールに酒粕、きび糖、ハチミツを混ぜて作った「レモンの酵素漬け」。レモンの風味を生かす甲乙混合焼酎と炭酸を足せば、濃厚な「発酵レモンサワー」の出来上がり。酒蔵直送の酒粕ホイップを載せた風味豊かな「強発酵レモンサワー」、和風モヒート的存在の「フレッシュミントレモンサワー」のサワー三傑が揃っています。
料理だってもちろん発酵系。自家製米麹で柔らかく発酵させた「発酵からあげ」、シュワッと不思議な発酵感がクセになる「アボカドの酒粕醤油漬け」などの定番料理に加え、二十四節気で変わる季節料理も多彩で「日本の発酵文化」をとことん楽しめます。3種のサワーを頼んで料理との“発酵マリアージュ”を楽しむのも一興かも。
レモンの美肌効果と酒粕の整腸作用により「肌とお腹の調子が良くなった」と感謝する常連客も多く、帰り際には身体に良いことをした気持ちに。おや、ランチでも飲める……これは危険かも(笑)
●SHOP INFO

店名:発酵居酒屋5
住:東京都港区南青山3-18-3 B1
TEL:03-5413-8701
営:11:30~15:00(LO14:30)、17:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO22:30)
休:日曜
・・・・・・・
ヨツバー(渋谷)

渋谷に登場した話題のフルーツサワー専門店
まるで果実を食べているような、フレッシュで濃厚な味わい。創業77年のフルーツショップ『フタバフルーツ』が厳選した自慢の果実を使ったサワーが楽しめるのがこちら。2018年6月にオープンしたフルーツサワー専門バーです。
スイート系からさっぱり系まで14種、夏は20種と幅広いラインナップとキャッチーなルックスに、「こんなの初めて!」と喜ぶ人が続出。果実の香りと味に負けないようにとウォッカがベースですが、炭酸が優しいので1杯をゆっくりと楽しめるうえ、毎月新メニューに出合えるのも嬉しいところ。
「フルーツを通して新しい体験をしてほしい」と語るエンターテイナーな人気バーテンダー兼店長・田中ジェームスさんは、「インスタ映えするやつで!」「テキーラベースはない?」などワガママもウェルカム。サワーの進化はまだまだ止まりません!
●SHOP INFO

店名:ヨツバー
住:東京都渋谷区神宮前5-30-3 ニューアートビル2F
TEL:03-6336-4647
営:18:00~24:00(23:00LO)
休:三連休の月
(文◎森本亮子 撮影◎川原崎 宣喜)
※当記事は『食楽』2019年春号の記事を再構成したものです