東京・進化系レモンサワー【3】|酒亭 沿露目(門前仲町)

酒亭 沿露目(ぞろめ)
牛タン・セロリとホタテのサラダ・もろこし味噌を盛り合わせた「酒亭の一汁三菜」1,620円。「国産レモンサワー」972円 | 食楽web

ポケモンのごとく、レモンサワーが絶賛進化中である。東京で楽しめる進化系レモンサワーのお店を集めてみた。

甘味を加える、塩レモンを作る、ジンを使うなど、こだわりから生まれた新しい味わいは、どれも驚愕の美味しさ!

進化POINT|酒にこだわる

レモンサワーのベースは焼酎と相場が決まっていたが、違う酒を使った、個性的な味わいも生まれている。

酒亭 沿露目(ぞろめ)

東京・門前仲町

和の酒亭が生み出すジンを使ったこだわりの味

門前仲町の寺社参道の程近く。歩くだけでご利益がありそうな裏路地の一角に、ひっそりと佇む小さな酒亭。

 ほの暗い店内はカウンターのみで、蝶ネクタイの店主が醸すゆるやかな雰囲気が、何とも居心地いい。酒もさることながら酒肴が粋な顔ぶれで、シュウマイや牛タン、鰯の酢〆、煮ナスやぬか漬けに穴子棒寿司までも。飲み心が自ずとくすぐられてしまう。

自家製「ビーフシュウマイ」
自家製「ビーフシュウマイ」2個432円

 こんな店では日本酒をゆるりと傾けたいところだが、実はここの隠れた名物が『レモンサワー』。

 レモンサワーへの愛がとりわけ強い店主。あらゆる店で飲み重ね、「やっとたどり着いた」という味わいが、ジンを使ったもの。シャープな口当たりで、甘みと苦み、アルコールのバランスが絶妙だ。作り方にも工夫があり、果汁、ジン、トニックウォーターを入れてステアした後に、蓋をするような感覚で炭酸水を注ぐ。

 こうするとキレのある喉越しが最後まで残る仕掛けだ。「いずれレモンサワーの店を出したい」と語る店主の思いが、この1杯に凝縮されている。

●SHOP INFO

酒亭 沿露目

店名:酒亭 沿露目

住:東京都江東区富岡1-12-6阿久津ビル1F
TEL:03-5875-8382
営:18:00~翌1:00
休:日曜休
予算/4,000円~ 個室/なし カード/不可

(撮影◎大西尚明、鵜澤昭彦、瀧澤晃一 取材◎小林安菜子)