マグロ愛を本気で試す丼登場! 本所吾妻橋『野口鮮魚店』の「築地鮪屋 帝王丼」を食べてきた

マグロ愛を本気で試す丼登場! 本所吾妻橋『野口鮮魚店』の「築地鮪屋 帝王丼」を食べてきた
食楽web

 墨田区・本所吾妻橋に、マグロ好きなら並んでも食べるべき、大盛りの丼があるとの噂を聞き、向かったのは『小さな魚がし 野口鮮魚店』。マグロといえば、築地とか豊洲とか、または神奈川の三崎だよなぁ~。なんで本所吾妻橋? 気になりつつも、都営浅草線に乗って本所吾妻橋駅へ。

 駅から歩くこと徒歩5分。東京スカイツリーがドーンと見える交差点に面したところに看板を発見し、早速店内へ突入です。

小さな魚がし 野口鮮魚店の最大級ボリュームを誇る帝王丼。ワクワクがとまらないっ!
小さな魚がし 野口鮮魚店の最大級ボリュームを誇る帝王丼。ワクワクがとまらないっ!

 机にあるメニューをめくると、ありました! 「築地鮪屋 帝王丼」の文字! 隣のページの「まぐろを愛する者のみ」や「胃袋に自信の無い方はご遠慮ください」の文字に、マグロ愛と大喰いファイティングスピリットがみなぎってきます。早速注文! よっしゃこーいっ!

「築地鮪屋 帝王丼」1,880円(税込2,030円)。マグロ愛ヒートアップ間違いなし!
「築地鮪屋 帝王丼」1,880円(税込2,030円)。マグロ愛ヒートアップ間違いなし!

 待つこと数分、やってきたのは、ゴハンが見えないほど、ミッシリ、ギッシリと丼からあふれるマグロの切り身、そしてでっかいカマ焼き! うひゃ~! なにこれっ。マグロ丼とカマ焼き定食の合体系セット!? すごいゴージャスです。

直径約18cm。(マグロが飛び出ている分含む)。花のように盛り付けられた、華やか過ぎるマグロの切り身
直径約18cm。(マグロが飛び出ている分含む)。花のように盛り付けられた、華やか過ぎるマグロの切り身

 写真で見ると、そんなに大きい? なんて思うかもしれないけれど、リアルに大盛り丼と大型のカマ。マグロ愛なしには食べきれない量であること確実です。

 早速計測。まずは丼です。ホンマグロとインドマグロの大振りの切り身にカマトロ(大トロの隣の部位で、知る人ぞ知る旨味たっぷりの身!)握り2貫、ホンマグロとインドマグロをまぜた中落ちっぽい小さな切り身に熟成マグロなど、この丼だけでなんと20種のマグロを堪能できるそう。スゴイ! すごすぎる!

重さは1,004g(器の重さを除く ※握りが乗せられた小皿込み)。外側の切り身が落ちそう~!
重さは1,004g(器の重さを除く ※握りが乗せられた小皿込み)。外側の切り身が落ちそう~!

 続いて重さを測ると1kg超え。マグロの下には酢飯、さらにお口直しにキュウリのスライスや卵焼き、ガリ、レモンなどが添えられています。
「仲卸直営の強みですね。高品質かつ低価格でおいしいマグロが食べられるんですよ」と話すのは、店主でもある、築地鮪仲卸大宮商店の三代目、野口貴弘さん。

ほんのちょっとワサビを乗せて、まずは醤油をかけずに一口! と……溶けるっ!
ほんのちょっとワサビを乗せて、まずは醤油をかけずに一口! と……溶けるっ!

 計量を終えて、まずは一口! すると衝撃の事態が。マグロが、マグロが溶ける! 一瞬で口の中でフワッと溶ける! ゴハンより先にマグロが消えるってどういうことっ? 旨味のスゴさと、リアルに溶けていくおいしさに、ただただビックリ! な、なんでっ?

「ズバリ目利きですね。ウチは仲卸だから」。目利き! それだけいいマグロが見極められるんですね。しかも冷凍マグロじゃなくて生マグロ! さらに、マグロ界の2トップ、ホンマグロとインドマグロのみの丼なので、スゴすぎる!

「なぜホンマグロとインドマグロだけなのかって? それは最強だからですよ。最強のおいしさを、口に運んでもらいたいからですね」。
 三代目! かっこよすぎです!

生ホンマグロのカマを岩塩で焼いたカマ焼き。直径27cmって! これだけでゴハン3杯はイケる!
生ホンマグロのカマを岩塩で焼いたカマ焼き。直径27cmって! これだけでゴハン3杯はイケる!

 丼にウットリしたところで、続いてマグロのカマに。ホンマグロのカマは、骨からの身離れもいい上に、焼いたことで身が締まって旨味たっぷりに。ところどころにコラーゲンのプルルンとした身もでてきて、お肌にもよさそう~☆

こっちは大根おろしとレモンで。ワサビも添えられている。濃厚な味わい
こっちは大根おろしとレモンで。ワサビも添えられている。濃厚な味わい

 直径27cm、重さ645g(器の重さを除く)のカマ。よくあるカマ定食の場合、もっと小ぶりのキハダマグロとか、ビンナガマグロのカマだったりすることが多いのですが、ここではホンマグロのカマ。1人前にしてはでかい! そして旨味がスゴイ! 刺身用の酢飯とは別に、カマ専用の白ゴハンが欲しくなる! これ、独り占めしていいんですか? 幸せすぎるっ!

セットのあら汁。具は日替わりで、この日はカニの足がピヨッと出ていました
セットのあら汁。具は日替わりで、この日はカニの足がピヨッと出ていました

 帝王丼には丼、カマ焼きのほかに、日替わりのあら汁と、店特製、ホンマグロ・中トロ鮪煮が添えられています。この鮪煮もほんのり甘くてゴハンが進む! 胃袋にもし限界がないなら、白ゴハンをさらに追加したくなるほど。

 どれもおいしくて、本気でハシが止まらない。すべて出来立てのうちに食べ切りたい! そして絶対残したくない!! だから「マグロ愛」で、胃袋に自信の無い方はご遠慮、なんですね。納得です。余裕で2~3人前のボリュームです。

築地鮪仲卸大宮商店の三代目、そして店主の野口貴弘さん。イケメン店主
築地鮪仲卸大宮商店の三代目、そして店主の野口貴弘さん。イケメン店主

「ちなみに帝王丼は、日によって1~5食。日によってはランチ開始前に並んで食べる人もいますよ」と三代目。行って食べられるかどうかは運もかかってきます。そんな野口さんからうれしい情報が。「2019年3月16日に錦糸町の駅前に新店がオープンします。帝王丼とは違う、同じぐらいおいしい丼を出す予定なので、期待してください」。
 おぉ~。帝王丼並にうまい丼なら、ぜひ食べに行かねば!

 冷凍マグロと生マグロってこんなに違うんだ。と改めて実感するほどの旨さはもちろん、切り身のとろける口当たりと濃縮されたカマのしっかり食感、ボリュームなど、すべての想像を超える、圧倒されたおいしさの帝王丼。いままで、地球最後の日に何が食べたい? って聞かれたら、スイーツとか浴びるほどの酒、とか適当に答えてましたが、今後は本所吾妻橋の帝王丼、って答えることにします。それぐらいおいしい、絶品かつボリュームたっぷりの丼&カマ焼きでした。

(取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

小さな魚がし 野口鮮魚店 外観

店名:小さな魚がし 野口鮮魚店

住:東京都墨田区東駒形4-6-9 リバーハイツワコー 1F
TEL:03-5608-0636
営:11:30~14:30、16:00~19:00(LO各30分前) ※月曜はランチタイムのみ営業
休:水曜