高さ34cm! 押上『そば遊膳 いちりきや』で超巨大タワーアナゴ丼を食べてみた

高さ34cm! 押上『そば遊膳 いちりきや』で超巨大タワーアナゴ丼を食べてみた
「パワータワー丼」1,750円 | 食楽web

「アナゴが立ってる」“どんぶり”があると聞き、向かったのはスカイツリーのお膝元、押上にある『そば遊膳 いちりきや』。地元で50年以上続くそば店で、国産・石臼挽きのそば粉で作るそばはもちろんのこと、うどんや天婦羅も人気のお店です。

 注文してから約10分後。出てきたのはアナゴの一本揚げ3つが支え合う、インパクト大の丼。「アナゴの唐揚げ3本を立てて盛り付け、3つが支え合えるようにそばを揚げたものを上に乗せているんですよ。スカイツリーに雲がかかっているイメージですね」。と店主。

 そう、実はこれ、スカイツリーをイメージした、その名も「パワータワー丼」!スカイツリーが開業した際、そばをスカイツリーの形にした「タワーそば」(1,890円)を出しているうちに、アイデアマンの2代目店主がアナゴで豪快な丼を、ということで作り出したもの。

高さは約34cm。その日のアナゴの仕入れによって、高さは変動するとのこと
高さは約34cm。その日のアナゴの仕入れによって、高さは変動するとのこと

 まずは高さを測ってみると約34cm。串をさしてから揚げたアナゴがお互いを支え合い、スッと立っています。アナゴは毎日新鮮なものを仕入れているので、日によって高さもアナゴの大きさも変わってくるとのこと。

 そしてよ~くみると、ご飯の上はアナゴだけじゃない! ご飯の上に丼を覆い尽くすかき揚げが、その上にアナゴが立っているんです!

重さは764g(器の重さを除く)。アナゴ3本+かき揚げ+ご飯。納得のボリューム
重さは764g(器の重さを除く)。アナゴ3本+かき揚げ+ご飯。納得のボリューム

「うちはかき揚げもおいしいんですよ。なので、アナゴと一緒にかき揚げもぜひ味わってくださいね」とのこと。まさかの贅沢コラボです。

箸で持ち上げるとずっしり。太さもあるいいアナゴ!
箸で持ち上げるとずっしり。太さもあるいいアナゴ!

 実際にアナゴを持ち上げてみると、ずっしり重たい! でもこれ、どうやって食べればいいの?

「別皿を一緒にお出しするので、まずはアナゴを別皿に置いて。そしてかき揚げ丼とアナゴ、というように食べる方が多いですよ」。
 なるほど。知らなかったらいきなりアナゴにかぶりつくところでした。

アナゴを別皿に置くとわかる、器いっぱいのかき揚げ
アナゴを別皿に置くとわかる、器いっぱいのかき揚げ

 別皿にアナゴを乗せ、タレをかけて、アナゴを味わうと、サクサクフワフワ、甘辛のタレとの相性もよく、幸せな気持ちになります。噛まずに食べられるぐらいのソフトな口あたり。
「通常、アナゴ1本の単品注文だと900円。だから丼で頼んだ方がお得なんですよ」。
 それなら、ビールやお酒のアテとして最初にアナゴを味わって、シメとしてかき揚げ丼、という流れもよさそうですね。

3代目店主の大井 仁さん。崩れないようバランスを見てアナゴを立てる真剣な姿
3代目店主の大井 仁さん。崩れないようバランスを見てアナゴを立てる真剣な姿

 ご飯を大盛りにする場合は+180円。グループで店に来て、一人はパワータワー丼、そのほかの人たちは、そばやうどんなどを注文し、みんなでシェアする、という人も多いそうです。

 これから寒くなるシーズンは、体の芯から温まる、お餅入りの「力なべ」(1,560円)もおすすめとのこと。そばをスカイツリーの形にした「タワーそば」は要予約ですが、「パワータワー丼」は予約なしで注文可能。ただし混雑している時間は若干待つ場合があるとのこと。

 高くそびえたつ姿は、スカイツリーというより、龍が天を目指して伸びていくような、縁起がいい丼にも見えてきます。今度の休みは浅草観光~スカイツリ~パワータワー丼で、プチ東京散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?

(撮影◎奥西淳二 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

そば遊膳 いちりきや 外観

店名:そば遊膳 いちりきや

住:東京都墨田区押上1-20-8
TEL:03-3622-9804
営:11:00~15:00、17:00~20:00(LO)
休:木曜 ※2019年1/1~3はお休み