みんな大好きな手羽先といえば、骨付き・皮付きで肉は少なめながらゼラチン質が多く、旨みもあります。そして最近はあまり見かけなくなった“チューリップからあげ”も、もともとは手羽先。2本ある骨のうち1本を抜き、肉を裏返すので手間がかかりますが、その分おいしく、何といっても食べやすいのが特徴です。
今回、お邪魔したのは、2017年10月にオープンした『ぼてぢゅう錦糸町酒場 総本家』。ぼてぢゅうといえば、もちろん大阪お好み焼きで有名ですが、実はこちら、国産鶏の手羽先を使った「チューリップウイング」が、からあげグランプリ・手羽先部門で金賞を受賞したほど人気メニューになっているんです。
チューリップウイングは4本と8本を選べますが、がっつり食べたい筆者は8本(890円)をオーダー。オープン前から試行錯誤を繰り返すこと約1年、とくに醤油にこだわり、全国から取り寄せた15種類以上の醤油を試して完成したというチューリップウイングは、醤油の芳醇な風味が特徴の味付けです。
かと言って辛いわけではなく、醤油からあげらしい、濃厚な味です。にんにくや生姜は控えめにしてあるとのこと。片栗粉やコーンスターチなどを使った衣はサックリ食感。骨をちょいとつまんで食べることができるので、普通の手羽先よりも食べやすくていいですね。私は8本をペロリと完食しました。
おつまみにもぴったりで、冷凍レモンが豪快に入ったこちらの人気ドリンク「いてまえレモンサワー」(490円)にも絶妙に合います。焼酎の風味が前面に出てくるレモンサワーとは異なり、レモン特有の甘みを活かしてあるのがポイントで、カクテルのようなやさしい味。口の中をさっぱりと、そして爽やかにしてくれます。
このチューリップウイング、テイクアウトも可能。立食パーティーや屋外イベントなどに持っていくときっと喜ばれるはずです。
●SHOP INFO
店名:ぼてぢゅう錦糸町酒場 総本家
住:東京都墨田区江東橋2-19-1テルミナ3
TEL:03-3635-0771
営:11:00~23:15(L.O.22:30)
休:8月21日
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。