ひき肉を美味しく食べるためのさまざまな工夫

萎澤さんは、じつは、行列ができる某超人気ハンバーグ店で修業し、料理長も務めた経験を持ちます。「子どもの頃から大好きだった」というひき肉の魅力、無限の可能性にますます惹かれ、唯一無二の料理を作りたいと、イタリアやシンガポール、フランスなどを旅して研究し、完成したのがこの「ひき肉ライス」なのです。
だから各国のひき肉を美味しく楽しく食べられるポイントや、オリジナルのアイデアが随所に散りばめられているんです。
「たとえば、鶏肉の挽き方を変えるだけで、食感も味も変わって楽しくなります。また、トッピングのパクチーにナンプラーをちょっと加えたり、付け合わせのトマトもお客さんに出す直前に温めるようにするなどの、ひと工夫で、ひき肉の旨みを損なわず味わっていただけます」

また、卓上にあるオリジナルの「ニンニクだれ」をライスに、春巻きの皮の「揚げチップ」をルーにかけながらいただくと、最初とは風味や食感が変わって「ひき肉ライス」がより楽しくなってきます。またカイエンペッパーやチリソースなどで好みの辛さまで自由自在。
説明しにくいのですが、パラパラ、サラサラと食べられて、本当に不思議な料理です。このように「ひき肉ライス」は、初体験のワクワク感や、遊び心がいっぱい詰まった料理で、1度食べるとやみつきになります。
仕事帰りに、1杯飲みながら「ひき肉ライス」を食べに寄る“ひき肉青年”も多いとか。

未体験の方は、ぜひワクワクしながら食べてみて下さい。
(撮影・文◎土原亜子)