85万杯飲まれている「だし」が立ち飲みできるスタンディングバーはなぜ人気?

85万杯飲まれている「だし」が立ち飲みできるスタンディングバーはなぜ人気?
食楽web

 日本の伝統的な食文化「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、世界からも注目を集めています。外国人観光客からも人気の「和食」ですが、その中で中心的な役割を担うのが「だし」。和食の基本である「だし」そのものの本物の美味しさを知ってもらいたいと、鰹節専門店『にんべん』が、スタンディングで気軽に味わえる『日本橋だし場(NIHONBASHI DASHI BAR)』をオープンさせたのが2010年。

 こちらでは、半年以上かけてつくられる「本枯鰹節」を店内の削り場で削って使用しているので、格段に風味が良いだしを味わえるのが魅力。一汁一飯をコンセプトに、かつお節だし、月替りのだしスープメニュー、かつぶしめし、数量限定のお弁当、惣菜と幅広いメニューを展開。ちょっとひと息、お茶感覚で楽しめて、しかも小腹も満たしてくれる、そんなうれしいお店です。

 それから7年半、飲まれただしの累計はなんと85万杯を超えるといいます。日本橋をはじめ、羽田空港国際線ターミナルなどに4店舗展開しています。カメラマンという職業柄、空港をよく利用する筆者は、通るたびになぜ、7年以上経った今も、変わらず盛況なのか、気になっていました。そこで、長年愛され続けるだしの魅力を、日本橋にある本店に行って、改めて探ってきました。

本店である『日本橋だし場(NIHONBASHI DASHI BAR)』は、200種類以上のかつお節の商品が揃う『にんべん日本橋本店』に併設。かつお節はもちろん、ドレッシングやふりかけ、かつお節削り器までの多彩な商品がズラリ
本店である『日本橋だし場(NIHONBASHI DASHI BAR)』は、200種類以上のかつお節の商品が揃う『にんべん日本橋本店』に併設。かつお節はもちろん、ドレッシングやふりかけ、かつお節削り器までの多彩な商品がズラリ