ラーメン官僚が激推しする、栃木県の本当にウマい「珠玉のラーメン店」4軒

栃木・淡麗ラーメン界の名店 『中華そば とちの葉』

店舗外観。白いファザードが美しい
店舗外観。白いファザードが美しい

 最後にご紹介するのは、2023年8月8日にオープンした『中華そば とちの葉』。店舗の場所は、栃木市。駐車場もあるが、最寄りの新栃木駅(東武鉄道)から徒歩約10分程度と、車がなくてもアクセス可能なロケーション。さっそくその魅力をご紹介していこう。

 先述のとおり、栃木県においては、県庁所在地である宇都宮市のみならず、小山市や栃木市でも多彩なラーメンが食べられる環境が構築されており、名のある店舗も複数存在する。『中華そば とちの葉』は、同じく栃木市内を代表する実力店『麺堂HOME』の2ndブランドであり、まさに、上記の要件に該当する店のひとつだ。

 店舗外観は、ファザードを目にしただけで、類まれなセンスの良さが実感できるもの。蔵のまち・栃木市らしく、蔵をリノベーションして造られたスポットの一角を活用。ほど良い非日常感が訪問客の気分を高揚させてくれる。

 カウンター8席のみの店内は、和の趣に満ちあふれ、着席した段階でテンションは最高潮に。提供される麺メニューは、「熟成醤油そば」、「純鶏出汁中華そば」など複数に及ぶが、最初に実食すべきは、メニューリスト筆頭を飾る「熟成醤油そば」だ。

「熟成醤油そば」
「熟成醤油そば」

 スープは、国産鶏の鶏ガラ・丸鶏・モミジのリッチな味わいが余白なく切り出された清湯出汁に、厳選し全国各地から取り寄せた醤油を贅沢に使用したカエシを重ね合わせたもの。鶏の骨太なコクを支えとしてグッと背筋を伸ばすカエシの芳醇な風味が、ダイレクトに快楽中枢へと訴えかける、繊細さと雄々しさを兼ね備えた盤石の構成。一度口を付けたが最後、レンゲを持つ手を止めることは困難だ。

 地元・栃木市の製麺所『磯屋商店』へと特注したストレート麺のすすり心地も、この上なく滑らか。「栃木・淡麗ラーメン界の名手、ここにあり」。非の打ちどころが全くないその味わいから、店主のラーメンに懸ける情熱が垣間見えるような気がする。

●SHOP INFO

店名:中華そば とちの葉

住:栃木県栃木市嘉右衛門町2-11
TEL:0283-62-6637
営:11:00〜14:00(売り切れ終了あり)
休:木曜・不定休
アクセス:東武鉄道・新栃木駅から徒歩10分(駐車場あり)

まとめ

 以上、栃木県のエリアごとの推奨店を4店ご紹介してきたが、これらは同県の優良店のごく一部に過ぎない。エリアごとに全く異なるタイプのラーメンが楽しめる栃木県で、皆さんもぜひお気に入りの1軒を探し出していただきたい。

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●著者プロフィール

田中一明
「フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。