
●銀座にあるインド料理店『ナイルレストラン』といえば、戦後、銀座で誰も見たことのなかったインド料理を出し、その本格的な味を日本中に広めた老舗。その魅力とは?
銀座といえば、今も昔も高級専門店が集まるハイカラな街。しかしそんな銀座も、昭和20(1945)年8月の終戦時にはほぼ全域が焼け野原になりました。そして戦後、銀座が復興中の昭和24(1949)年、銀座4丁目にオープンしたのが、日本最古と言われるインド料理専門店『ナイルレストラン』でした。
ナイルレストランのカレーは、それまで日本人が知っていた欧風カレーとは味も香りも見た目も、すべてが異なっていました。最初は戸惑った人も思かったと思いますが、しかしお客さんたちはその得も言われぬ魅惑のカレーに、次第に虜になっていったのです。

戦後の食糧難の時代に、銀座で誰も見たことのなかったインド料理を出し、その本格的な味を日本中に広めていった『ナイルレストラン』。その名物料理「ムルギーランチ」の魅力をご紹介しましょう。