誰にも教えたくない! 菊名のベトナム南部料理レストラン『カイユァ』の魅力とは?

誰にも教えたくない! 菊名のベトナム南部料理レストラン『カイユァ』の魅力とは?
食楽web

 ベトナム料理と聞いて、何を思い浮かべますか? 生春巻き? フォー? それともベトナムコーヒー? ベトナム南部の郷土料理で、おいしいお店が菊名にあると聞き、向かったのは『カイユァ』。「カイユア」ではなく「カイユァ」。“ア”は小さく発音します。

 JR・東急線の菊名駅から徒歩約8分。マンションの1階にある隠れ家のようなレストランは、オープンして約7年。客層は日本人7割、ベトナム人3割とのことです。故郷の懐かしい味が食べられると、日本在住のベトナムの人や、ベトナムに旅行で行ったことがある人、ベトナムで暮らしていた日本人などに評判! 週末は遠くから本場の味を求めてお客さんがやってきます。

「鶏肉のフォー」850円。ネギやパクチー、鶏肉などがトッピングに
「鶏肉のフォー」850円。ネギやパクチー、鶏肉などがトッピングに

 オーナーのグエンタンハオさんに、日本人一番人気のメニューを聞くと、やはり「鶏肉のフォー」。鶏の旨みたっぷりのスープにスライスした鶏肉を乗せた、澄んだおいしさの一杯。薄い色なのにしっかりとした旨みを感じるスープは、日本人人気ナンバー1になるのも納得のおいしさです。

麺はもちろん、米麺のフォー。熱いうちに食べると麺のツルツル感がたまらない!
麺はもちろん、米麺のフォー。熱いうちに食べると麺のツルツル感がたまらない!

 ちなみに平日のランチタイムは「Cランチ フォー・ガー」のセットがあり、春巻やサラダなどがセットになって800円で味わえます。

透明感のあるスープ。塩気がきいて、元気になれるおいしさです。
透明感のあるスープ。塩気がきいて、元気になれるおいしさです。

 スープ、麺はもちろんですが、トッピングの鶏肉が結構ボリューミーなのと、パクチーの香りと爽やかさ、モヤシのシャキシャキ感が一体となって、あっという間に完食! 角のないまろやかな味わいは、どこか家庭的で、クセになるおいしさです。

「青パパイヤのサラダ」800円。エビとカリカリのトッピングがいい食感
「青パパイヤのサラダ」800円。エビとカリカリのトッピングがいい食感

 せっかくなので、ベトナム人の人気ナンバー1メニューも聞いてみたところ「青パパイヤのサラダ」だそう。その理由をオーナーのグエンタンハオさんに聞くと、「ベトナムは暖かい国なので、サラダが好きな人が多いんですよ」。とのこと。店ではほかに、エビせんべいつきの鶏肉のサラダ850円や、春雨のサラダ780円などがあります。

 いざ食べてみると、青パパイヤのシャキシャキ感、そしてナンプラーが味の要となっている甘酸っぱいドレッシングが絶妙のバランス。「青パパイヤは体にいいんだよ~」とグエンタンハオさん。日本のレストランではなかなか見かけない青パパイヤなので、なおさらベトナムの人は食べたくなるのかもしれないですね。

オーナーのグエンタンハオさん。奥様ととっても仲良し
オーナーのグエンタンハオさん。奥様ととっても仲良し

 11月末から店頭では、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」550円の販売も開始したそうです。時間は11:30~のランチタイムと、17:00~18:00の1日2回。お店でゆっくり食べられる時間がないけれど、本場の味を楽しみたい人に、テイクアウトメニューがあるのはうれしいですね。

壁にはベトナムの駅の大きな絵が。アオザイ姿の女性などが描かれている
壁にはベトナムの駅の大きな絵が。アオザイ姿の女性などが描かれている

 南ベトナムらしい料理を聞いてみると、「ライスペーパーに、レタス、ハーブ、ビーフン、ニラ、エビなどを包んで、ピーナッツ味噌で食べる、ベトナム焼肉ご飯(880円)や、ベトナム風焼きうどん(780円)ですね」。とのこと。酸っぱい・辛い、という意味の「カイン・チュアスープ」(880円)もベトナムらしいメニューだそうです。

 夫婦で営む、アットホームでおだやかな雰囲気のベトナム料理店。料理のシメは、コンデンスミルクで作る濃厚な「ベトナムプリン」(300円)と、「ベトナムコーヒー」(350円)がおすすめです。ベトナム南部の郷土料理は、野菜や魚介類が豊富、そして塩味と酸味がほどよくきいたヘルシーな料理でした!

(撮影◎奥西淳二 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

カイユァ 外観

店名:カイユァ

住:横浜市港北区大豆戸町480-1
TEL:045-434-2467
営:11:30~14:30(LO14:30)、17:00~23:00(各LO)
休:月曜(祝日の場合営業)※2018年12/31~2019年1/4は休み
http://caydua.biz