カツカレー発祥の店『銀座スイス』はやっぱりウマい。“伝統”と“新感覚”、2つの料理を味わってきた

カツカレー発祥の店『銀座スイス』はやっぱりウマい。“伝統”と“新感覚”、2つの料理を味わってきた
食楽web

●さまざまな「元祖」がひしめく東京・銀座。なかでもカツカレー発祥の店として知られているのが、1947年創業の洋食屋『銀座スイス』。今や日本はおろか、英国でも人気を博すカツカレーですが、その元祖はどんな味なのか? 実食してきました。

 銀座スイスがあるのは、銀座3丁目。銀座マロニエ通りからガス灯通りに折れてすぐのところにあります。ビルの2階ですが、1階にショーウィンドウがあってわかりやすい。紅白ストライプをあしらったのれんが目印です。

階段をのぼると店舗があります
階段をのぼると店舗があります

 カツカレーが誕生したのは、昭和23年(1948年)。プロ野球・巨人の千葉茂選手(1919〜2002)の大好物がカレーライスとカツレツでした。特に、カツレツは「勝つ(カツ)」というげん担ぎから試合前によく食べていたそうです。

店内に、千葉選手の色紙が飾られています
店内に、千葉選手の色紙が飾られています

 ある試合前に、手早くガツンと食べたいと思った千葉選手が「カレーライスにカツレツをのっけてくれ!」と注文。当時の常識からは考えられず、料理長は相当ビックリしたと思いますが、これがメニューに加わり、瞬く間に人気を呼び全国的に広がったそうです。