京都発祥の唯一無二を追求し続けて生まれた「京都冷麺」

なんと美しいビジュアルでしょう。輝く黄金のスープにも期待せずにはいられません。こちらの「京都冷麺」は全部で5種類。初めていただくので今回はオーソドックスな「京都冷麺」を選びました。
とにかく麺にこだわってるそうで、全ての麺は注文が入ってからその場で職人が手打ち。京都産で鮮度の高いそば粉をさらにふるいにかけて選別された一番粉を使用しているそうです。季節や湿度・温度によって日々、調整してタネを作り、製麺、茹で、シメ、全ての工程にこだわっているのだとか。
お店の方によると、「アジョンの麺は生きて呼吸をしている。生きた麺は高速で水分を吸収してしまうため、最高の状態で食べられるのがわずか5分」とのこと。

期待に胸を膨らませてすすると、想像以上の弾力に驚かされます。ツルッと口に入った麺は、まるで硬めのこんにゃくのように噛むごとに程よく跳ね返してきます。喉ごしもよく、このつるしこ食感がたまりません。あえて少量を残し、5分以上置いてから食べてみましたが、たしかに弾力とツルツル食感は5分以内の方が若干強く感じました。
そしてスープの美味しいこと! さっぱりしつつの濃厚な和牛だしは旨みが強く、思わず器ごと持ち上げ、ごくごく飲んでしまうほどでした。後半はお酢を追加して味変するつもりが、すっかり忘れてあっという間に飲み干してしまいました。
隠れた逸品「牛しぐれ煮ご飯」も注文するべし

「京都冷麺」は量がそんなに多くないので、たくさん食べたい人はご飯も一緒に頼むのがおすすめ。なんとなく選んだ「牛しぐれ煮ご飯」が大当たりでした。
白ご飯と海苔の上に、大きく丸められた牛しぐれ煮が乗っているかと思ったら、細かく刻んだキムチも一緒に混ぜ込まれていました。
![甘み、旨み、酸味のコラボ [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/05/20240512-reimen06.jpg)
醤油で甘く煮込まれたとろけそうなほど柔らかいお肉と、酸味強めのシャキシャキしたキムチ……。ご飯が無限に食べられそうです。海苔も良い仕事をしていて、食べ始めたら止まらない危険なご飯のお供が完成していました。
調査結果
『アジョシ』は、食べた翌日も、そしてこの記事を書いている今も「ああ! アジョシの冷麺が食べたい!」と考えるほど虜になる味でした。食事中、周りのほとんどのテーブルが注文していた「むし豚」も気になるので、近々また行かねば!
(撮影・文◎佐々木舞)
●SHOP INFO
アジョシ 下北沢店
TEL:050-5600-7830
住:東京都世田谷区北沢2-24-2 シモキタエキウエ 201
営:11:00-22:00
https://ajoshi-kyoto.jp/