唐揚げの超名店『元祖中津からあげ もり山』は湯島店だけイートインOK! 店に突撃して“揚げたて”を堪能してきた

うっとりするほど上品な旨さのからあげに感激

『元祖中津からあげ もり山 湯島店』。からあげグランプリ・塩ダレ部門で最高金賞を10回も獲得している超有名店。ちなみに東京には、ほかに目黒の学芸大学駅近くにもテイクアウト専門の支店がある
『元祖中津からあげ もり山 湯島店』。からあげグランプリ・塩ダレ部門で最高金賞を10回も獲得している超有名店。ちなみに東京には、ほかに目黒の学芸大学駅近くにもテイクアウト専門の支店がある

 お店は湯島天神大鳥居のすぐ近く、春日通りを挟んだ向かい側にあります。『もり山』といえば“塩からあげ”が名物。今回はその塩からあげの「もも」(1個140円)、「むね」(1個130円)をいただきました。1個からオーダーできるのが嬉しいですね。今回は“飲みモード”の筆者、ビールと「ピリ辛もやし」(250円)をいただきつつ、からあげが揚がるのを待ちます。

もも(写真は5個)。塩からあげの最高峰とも言うべき美味しさです
もも(写真は5個)。塩からあげの最高峰とも言うべき美味しさです

 まずは「もも」が登場です。期待通りの、安定感ある抜群の美味しさ。カリカリ系食感の衣にプリッとした歯触りのソフトな肉。ひと口食べれば肉の旨みが口いっぱいに広がります。これが中津からあげの特徴のひとつ。

 肉本来の美味しさを損なわない味付けで、それでいて臭みなどはまったく感じません。上品に拡散される美味しさに思わずうっとり。それをビールで流し込む。これこれ! テイクアウト専門だったから、これが今まではできなかったんだよなー。もう最高です。

ももは肉汁もたっぷり。肉の旨みをしっかり堪能できます
ももは肉汁もたっぷり。肉の旨みをしっかり堪能できます

 ビールの炭酸と苦味で舌がリセットされて、また新鮮な味覚で次のからあげの一口を楽しむことができます。う~ん、からあげにはビールやハイボールなど、泡がやっぱり相性バツグンです。

 続いて「むね」を。ちなみに大分の中津市では、古くからムネ肉からあげが大人気です。

むね(写真は5個)。からあげの聖地・中津の伝統の味。適度な弾力があって、ヘタなモモ肉からあげよりも断然ウマい!
むね(写真は5個)。からあげの聖地・中津の伝統の味。適度な弾力があって、ヘタなモモ肉からあげよりも断然ウマい!

 こちらも肉の旨みがハンパない。2~3回咀嚼しただけで旨みが炸裂する感じです。ムネ肉にありがちなパサつきや固さは一切なし。歯に対してかすかに抵抗するような適度な弾力がまたイイ。

 歯が肉にめり込むたびに、旨みがしぼり出されてくるよう。噛めば噛むほどウマさのレベルがアップしていきます。これはヘタなモモ肉からあげよりもはるかにウマい! さすがもり山、王者の貫禄を感じるからあげです。

無限にビールが欲しくなる砂ずりからあげ

砂ずり(写真は2本)。これまたビールの援護射撃が無性に欲しくなる味わいです
砂ずり(写真は2本)。これまたビールの援護射撃が無性に欲しくなる味わいです

 ここで、さらに何かおつまみを…と「砂ずり」(1本180円)も追加。砂肝のことですね。串に6個刺さった小ぶりの砂ずり、コリッとした歯触りと、キュッと歯を締め付ける、跳ねるような弾力。こちらの旨みも強烈で、あっという間に口いっぱいに拡散されていきます。これはもうビールがすすむレベルじゃない。無限にビールが欲しくなる美味しさです。

ピリ辛もやし。このほかにもおつまみメニューが充実しています
ピリ辛もやし。このほかにもおつまみメニューが充実しています

 ビールの援護もあって、モモとムネを各5個、砂ずり串を2本をあっという間に平らげてしまった筆者。からあげに集中し過ぎて、ほかのおつまみに手を伸ばす暇もありませんでしたが、メニューには「クリームチーズ醤油漬け」「肉みそピーマン」のほか「中華そば」や「白湯ラーメン」まであって、〆の一杯にも困りません。次回はディナータイムにじっくり腰を据えて、からあげ以外の料理も楽しみたいと思います。

●SHOP INFO

店名:元祖中津からあげ もり山 湯島店

住:東京都文京区湯島4-5-1
TEL:03-6801-5499
営:11:30~14:00
17:00~21:30
休:日曜

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。