お好み焼きや焼きそば、たこ焼きといったソース味の食品を食べるときの縁の下の力持ちといえば、なんといっても紅生姜ではないでしょうか。あるのとないのとでは満足感が大違い。たとえば、お好み焼きに紅生姜をちょいとのせた瞬間、甘辛いソース味にキリッとした差し味が入り、美味しさのレベルがグッと上がる気がするのです。
ソース味だけではありません。牛丼やとんこつラーメン、チャーハン、冷やし中華、鶏そぼろ弁当などなど、紅生姜は同じように活躍します。紅生姜ってホント、名バイプレイヤーですよね。
ただ、紅生姜には少々問題があって、それは一人暮らしをしていると、1袋を1回では使い切れないこと。先日、カップ焼きそばを食べようと思ったとき、「そういえば前に使った紅生姜あったよなぁ」と冷蔵庫の中を探すと、必ずあります。きちんと容器に移し替えてもいます。
でも、「これ、いつ買ったんだっけ。まだ大丈夫なんだろうか?」と不安になり、食べる勇気がなく捨てることに……。こんなことを年に何度か繰り返してきました。紅生姜は案外、使いたいときに「ない!」ということがけっこう多いのです。
そんなことを思っていた矢先、最近よくみかけるチューブ調味料に紅生姜を見つけました。しかもS&B食品とハウス食品の2大メーカーから出ていました。これは便利そう!
しかし、あの千切りの紅生姜と同じクオリティでその役割を果たしてくれるのか、やや気になるところです。そこで、2つとも買って試してみることにしました。
まずは、2つともそのままチューブから絞り出してペロッと舐め比べてみると、以下のような印象を受けました。
●ハウス食品の紅生姜は、粒感が少ないペースト状。最初からツンと辛く、後から紅生姜の繊維が残る感じ。キリッとしています
●S&B食品の紅生姜は、粗みじん切りの粒状で、最初は甘めに感じますが、噛むほどに紅生姜の繊維を感じ、ツンとした辛味が立つ
好みによるとは思いますが、どちらも千切りの紅生姜の役割を十分に果たしてくれそうに思いました。そこで、さっそくカップ焼きそば(ペヤングです)で試してみることに。
たっぷりと焼きそばの上に絞り出し、かき混ぜて食べてみると、麺にとろりと紅生姜が絡まって、「おお、めちゃくちゃ美味しい!」。普通の千切り紅生姜よりもこっちの方がイイんじゃないか? と思うくらいです。美味しすぎていきなり1/3も使ってしまいました。これは、リピート確定です。
そして、このチューブ型紅生姜をきっかけに、俄然、チューブ入り調味料に興味が湧いてきました。そこで、他のチューブ調味料もいろいろ試してみたのです。