おうちごはん生活が続く中で、よく行くようになったのが「業務用スーパー」です。コスパが良くて品揃えも豊富。そして、何より超優秀な食材が購入できるのが最高です。最近、とても気に入っているのが、業務用スーパーに置いてある3つの中華系の醤(ジャン)です。
「塩葱醤(エンツォンジャン)」、「青麻辣醤(チンマーラージャン)」、「花椒辣醤(ファージャオラージャン)」で、どれも1つ200円台とリーズナブル。なのに、この3つ、ものすごく優秀なんです。
一見、どれも辛そうに思われるかもしれませんが、実は全然辛くありません。この3つが優秀な点は、まず香りの高さ。そして繊細な味。豚しゃぶや焼肉、鍋、餃子、から揚げなどのつけだれに使うだけで、確実にワンランク上の味になります。
そして、我が家でこの醤を最も頻繁に使うのが麺料理です。と言っても、作るのは、「マルタイラーメン」を茹でて、スープは使わず、茹で上がった麺と好きな醤を和えるだけ。これがめちゃくちゃ美味しいんです!
では3つの醤がそれぞれどんな味わいなのか、具体的に紹介していきましょう。
まずは、「塩葱醤」。刻み葱に香ばしいゴマ油、ひまわり油と塩レモンを加えた醤です。味を例えると、焼肉屋の牛タンの上にのせる刻みネギのタレのようなイメージです。
前述したように茹でた麺に和えるととても美味しいのですが、単にご飯や冷奴にのせるだけでもOK。生のキュウリにつけるのも最高です。というか、これだけ舐めていても十分にお酒のアテになります。
続いて「青麻辣醤」。こちらは塩漬けした青花椒と塩漬けした青唐辛子を使った醤です。シビれと辛味が特徴とは書いてありますが、そんなに辛くありません。これもマルタイラーメンに和えたり、醤油や塩ラーメンのチョイ足し調味料にすると香りがぐんと良くなり、美味しくなります。
また、筆者が一番美味しいと思っているのがパスタ。茹でたスパゲティに「青麻辣醤」を加えて炒めると、「四川風のバジリコパスタ」のような面白い味になります。
最後に「花椒辣醤」。中国・四川省名物の花椒と赤唐辛子、塩、醤油、油で作られた醤です。真っ赤な色合いに驚くかもしれませんが、ご安心あれ。見た目ほど辛くはありません。麺料理に和えても美味しいですし、豚肉、挽肉、鶏肉、牛肉などのお肉を「花椒辣醤」で炒めるだけで、かなり本格的な四川料理の一品が出来上がります。
この醤が美味しく感じる最大の理由は、香りはもちろん、日本人の舌に合う醤油の旨みが効いている点。だから、醤油の代わりに、餃子やしゅうまいにつけても抜群に合います。
というわけで、この3つの醤、業務用スーパーに行った際には、ぜひ買って試してみてください。めちゃくちゃ重宝しますよ!
(撮影・文◎土原亜子)