クラシックなフランス菓子の代表格「ミルフィーユ」が美味しい名パティスリー4選

『PATISSIER SHIMA』の「ミルフィーユ・デテ」

『PATISSIER SHIMA』の「ミルフィーユ・デテ」
『PATISSIER SHIMA』の「ミルフィーユ・デテ」

『PATISSIER SHIMA(パティシエ シマ)』の島田徹シェフが作るのは、自身のパリの思い出のクレームシトロン(レモンクリーム)とシャンティマスカルポーネ(マスカルポーネクリーム)、プラリネノワゼット(ヘーゼルナッツ)を組みわせた「ミルフィーユ・デテ」。意味は「夏のミルフィーユ」です。

「PATISSIER SHIMA」の島田徹シェフ
「PATISSIER SHIMA」の島田徹シェフ

 バターの風味のサクっとした食感のパイ生地にレモンの風味が爽やかなミルフィーユ。レモンは旬の時期に広島から取り寄せているそう。レモンの香りが清々しく、バターの味わいをさっぱりまとめてくれ、まさに夏にぴったりのスイーツです。

『ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房』の「ミルフィーユ ショコラ ユズ」

『ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房』の「ミルフィーユ ショコラ ユズ」
『ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房』の「ミルフィーユ ショコラ ユズ」

 チョコレート好きなら『ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房』。こちらで提供されるのは「ミルフィーユ ショコラ ユズ」です。日本の柑橘の中で近年、海外でも注目されている柚子を使ったチョコレートのミルフィーユです。

『ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房』のジュリアン・キンツラー氏
『ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房』のジュリアン・キンツラー氏

 パイ生地は薄く、サクサクに仕上げたショコラ風味。オリジナルブレンドのショコラと柚子の風味がアクセントになったクレームショコラ(ショコラクリーム)と、薄いショコラが層になっています。その上に、花びらのようなショコラと柚子のゼスト(果皮)を散りばめた、繊細な見た目は、美しいの一言です。

 この生地の食感、薄いショコラのはかなさなど、複雑な食感の組み合わせが特別感を感じさせてくれます。ショコラと柚子の相性のよさにも驚きです。こちらは日本橋の東京工房『ル・サロン』限定で提供されるので、ゆっくりと時間をかけて味わいたい一品です。

『レストラン&パティスリー リリウム』の「Mont-FUJI」

『レストラン&パティスリー リリウム』の「Mont-FUJI」
『レストラン&パティスリー リリウム』の「Mont-FUJI」

 定番のミルフィーユとは一線を画すものも多数登場しています。中でも静岡の『レストラン&パティスリー リリウム』は、製菓専門学校内にあるパティスリーで、学生たちが考えた「Mont-FUJI」をいただけます。富士山に見立てたパイの中には、静岡県産の黄金柑を使用したコンフィチュールが。爽やかな甘みと酸味が味わえるミルフィーユです。

『帝国ホテル 東京 ホテルショップ ガルガンチュワ』の「フォレノワール “Classique-Moderne”」

『帝国ホテル 東京 ホテルショップ ガルガンチュワ』の「フォレノワール “Classique-Moderne”」
『帝国ホテル 東京 ホテルショップ ガルガンチュワ』の「フォレノワール “Classique-Moderne”」

 ホテルも参加していて、例えば『帝国ホテル 東京 ホテルショップ ガルガンチュワ』。筒状の形が印象的な「フォレノワール “Classique-Moderne”(クラシック モデルヌ)」。丁寧に手折りした繊細なチョコレートのパイ生地の中に、キルシュ香るダークチェリーのコンポートとクリームを閉じ込め、フレッシュのダークチェリーを飾っています。

 ほかにも野菜を使ったものや、低糖質、ヴィーガンなど、様々なミルフィーユに出会えます。「フランス パティスリーウィーク」に参加している店舗は163。サイトには参加店の一覧が掲載されていて、住所(地名)から検索することもできるので、事前にいろいろ調べてお目当てのミルフィーユを食べるのはもちろん、外出した先で店舗探してみるのもいいかもしれません。ミルフィーユの魅力を堪能し、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

●DATA

フランス パティスリーウィーク画像

フランス パティスリーウィーク

期間:7月1日(金)~31日(日)
https://francepatisserieweek.com/