注目は人気再燃のクラシックカクテル
カンパリの飲み方として、日本で最も知られているのは、やはり「カンパリソーダ」や「カンパリオレンジ」だろう。カンパリをソーダやオレンジと割るだけの簡単カクテルも、ロックアイスを用意し、可愛いバルーングラスに注いでスライスオレンジを添えれば、一段とオシャレに楽しめる。

小粋な男性やお酒が好きな方にぜひトライしてみてほしいのは「ネグローニ」や「アメリカーノ」。これらは、1900年代初頭に生まれたクラシックカクテルで、「The World’s 50 Best Classic Cocktails 2017」では、ネグローニが2位、アメリカーノが32位にランクインするなど、このところブームが再燃している。

イタリアの2大リキュールであるカンパリとベルモットをソーダで割ったアメリカーノは、映画007でジェームズ・ボンドがオーダーしたことも。
フィレンツェの食通ネグローニ伯爵の発案とされるネグローニは、ベルモットの甘さの後でジンとカンパリ特有のほろ苦さが広がるカクテル。
ともにタンブラーでステアして作れるので、家飲みにもぴったりだ。
また、カンパリとともに要チェックなのがヨーロッパで人気上昇中の「アペロール」。カンパリと同じくダビデ カンパリ-ミラノ社の扱うリキュールで、今秋よりアサヒビール株式会社が販売権を取得した。

アペロールの特徴は食前酒に特化したライトリキュールであること。イタリアでは、陽の落ちる前からアペリティーボ(食前酒)を片手に会話を楽しむ習慣があるが、そんなイタリアンに欠かせないアペリティーボがアペロールなのだ。

アルコール度数も11%と低く、オレンジの爽やかな甘さとポップなカラーは、まさにパーティーに最適。カンパリ同様、ソーダやオレンジジュースと相性がよく、お酒が苦手な人もきっと気に入ってくれるはず。
次ページで、すぐに使えるカクテルレシピも紹介するので、今年はアペロールとカンパリで、イタリアンな年の瀬を楽しんでみてほしい。