「キットカット ショコラトリー」の新チョコレート「カカオフルーツチョコレート」を食べてみた

砂糖の代わりにカカオの果肉を使用

「カカオフルーツチョコレート アソート 7本」(2700円)は、カカオフルーツチョコレート2本と、ミルク、ホワイト、ルビー、ストロベリー、ゆずのチョコレートがセットになっている
「カカオフルーツチョコレート アソート 7本」(2700円)は、カカオフルーツチョコレート2本と、ミルク、ホワイト、ルビー、ストロベリー、ゆずのチョコレートがセットになっている

 チョコレートに使用されるカカオは、実はフルーツの一種です。そんなカカオの豆だけでなく、「パルプ」と呼ばれる果肉部分を乾燥・粉末化して、砂糖の代わりにチョコレート部分に使用したのが、今回紹介する「カカオフルーツチョコレート」です。

カカオの実のなかにある白い物体がパルプ
カカオの実のなかにある白い物体がパルプ

 カカオのパルプは、通常、カカオ豆を発酵させる際に使用されており、安定供給することが難しいので、商業化されていなかったそうです。そんなパルプを砂糖の代わりにチョコレート部分に使用する技術はネスレが特許を出願中で、「キットカット」として世界で始めて実現しました。

単品でも432円と決して安くはない。希少価値が高い分、通常のキットカットとは一線を画した存在だ
単品でも432円と決して安くはない。希少価値が高い分、通常のキットカットとは一線を画した存在だ

 実際にカカオフルーツチョコレートを食べてみたところ、これまで食べたことのあるキットカットとは味わいがまったく異なります! 少しトロピカルな印象で、こんなに甘酸っぱさを感じるキットカットは初めてです。チョコレートなのに爽やかさがあり、不思議な味わいに思えます。

一見すると通常のキットカットと何ら変わりはないのだが、ほのかな酸味と穏やかな甘味が感じられ、まったくの別物であることがわかる
一見すると通常のキットカットと何ら変わりはないのだが、ほのかな酸味と穏やかな甘味が感じられ、まったくの別物であることがわかる

 甘酸っぱいといえば、ルビーカカオを使用した「ルビーチョコレート」にも共通していますが、「砂糖不使用」なのに甘さを感じられるのは、カカオフルーツチョコレートならではといえるでしょう。

ルビーチョコレートはベリーのような甘酸っぱさ。ルビーチョコレート自体が2017年に登場したばかりで、いまも世界中に注目されている
ルビーチョコレートはベリーのような甘酸っぱさ。ルビーチョコレート自体が2017年に登場したばかりで、いまも世界中に注目されている

1日10食限定のカカオポッド型ケーキも登場

「カカオフルーツ デーセル」(3300円)は約20cmの特大サイズ。2~3名で食べるのがおすすめ
「カカオフルーツ デーセル」(3300円)は約20cmの特大サイズ。2~3名で食べるのがおすすめ

 キットカット ショコラトリーはオンラインでの購入だけでなく、全国7店舗での購入も可能です。さらに、銀座本店にはカフェも併設されており、こちらでは2月14日まで1日限定10食の「カカオフルーツ デーセル」というカカオポッド型ケーキも提供されています。

 カカオポッド形状のチョコレートにはカカオフルーツチョコレートを使用し、蓋を開けるとカカオの果肉のような白い生クリームが現れます。この生クリームにもカカオパルプジュースを加えているので、まさにカカオパルプざんまい。中身を食べ進めてから、蓋を閉じて上から温かいカカオパルプジュースをかけることで、チョコレートソースのようにして楽しむこともできます。

生クリームの下にはいちごやキウイなど7種類のフルーツと、アーモンドのビスキュイ、チョコレートクリームを使ったケーキが隠れている
生クリームの下にはいちごやキウイなど7種類のフルーツと、アーモンドのビスキュイ、チョコレートクリームを使ったケーキが隠れている

 バレンタインギフトとしてはもちろん、チョコレート通なら一度は食べておきたいカカオフルーツチョコレート。大ブームになる前に味わってみませんか?

●DATA

キットカットショコラトリー

https://nestle.jp/brand/kit/chocolatory/

●著者プロフィール

今西絢美

編集プロダクション「ゴーズ」所属。デジタル製品やアプリなどIT関係の記事を執筆するかたわら、“おいしいものナビゲーター”として食にまつわる記事も執筆中。旅先でその土地ならではのローカルフードを探すのが好きで、フードツーリズムマイスターの資格も持つ。