潜入レポ! 「東京ラーメンショー2019」に行ってわかった今年のトレンドラーメン

会場に行ってわかった今年のトレンドは味噌&京風ラーメン

 しばらく会場の様子を見ていると、味噌ラーメン系の店舗に頻繁に列ができていることが判明。味噌ラーメンの元祖である札幌から出店しているお店はもちろんのこと、石川県の『金沢麺達兼六会』の「濃厚「炎・炙」肉盛そば~金沢天然醸造味噌2019ver~」も大人気でした。

 ということで、筆者も『札幌みその』の「炙り豚盛り 味噌ラーメン」をいただいてみることに。味は、もう王道の味噌! がっつり&こってりのラーメンが食べたい時にドンピシャの味です。創業120年、最北端味噌使用し、ニンニクなどの香辛料が香り、北海道直送の縮れ中太麺にしっかりとスープが絡みつきます。

 豪快にカットされた豚バラ肉は特製ダレと黒コショウがピリッと効いており、ボリューム満点です。お肉以外のトッピングも大ぶりで、北海道らしい豪快さに大満足です!

 どのラーメンもデフォルトで発泡スチロールの器に盛られるのですが、予想以上にラーメンは熱々! 油でコーティングされていて、スープが冷めないまま、最後の一滴まで楽しめたのが嬉しい誤算でした。

“お蕎麦”と呼びたい!
高級食材を使用した「京風ラーメン」にも注目

 ところで、昨今ラーメン界で注目されているラーメンの一つが、「京風ラーメン」です。『新福菜館』や『第一旭』のような、こってり系の「京都ラーメン」ではありません。京料理のようなあっさり系で、お出汁のきいたラーメンのことを指します。このラーメンショーでひときわ人気を博していた京風ラーメンが、『拳ラーメン』の「京鴨のどぐろ煮干しそば」。

 食べてみると、もうその味わいに完全にノックアウトされてしまいました。各素材の旨味が複雑に絡み合い、特にのどぐろの濃密な香りが、丼から溢れてきます。非常に俗っぽい表現で申し訳ないのですが、超高級などん兵衛をいただいているような感じです。とにかくスープが美味しい。旨味も濃い。麺をすするのを忘れてしまうほど、スープの秀逸さが際立っています。おじやにして食べてみたい…そんな願望が芽生えたほどです。

 もちろん、この中太ストレート麺も、スープに抜群に合っています。ラーメンというより、あえて「お蕎麦」と表現したくなるほど上品な一杯です。

 最後は、気に入ったラーメンに投票するのも東京ラーメンショーの醍醐味の一つです。筆者は今回が初参加だったのですが、正直なところ、「店舗で食べたほうがラーメンは美味しいんじゃ?」と思っていました。が、それが杞憂であることがすぐわかりました。出来たてをその場で食べられますし、「東京ラーメンショー」でしか食べられないイベント限定ラーメンも目白押しですので、まだ行ったことがないという人にもぜひオススメしたいです。

 初日は平日だったのですが、まずまずの賑わいでした。週末はどのブースも大行列が予想されますので、ぜひ絶対食べたいラーメンの目星をつけてお出かけしてみてください。

●DATA

「東京ラーメンショー2019」

期間:【第1幕】10月24日(木)~29日(火)
   【第2幕】10月30日(水)~11月4日(月)
時間:10:00~21:00 ※10月29日と11月4日は18:00まで
会場:駒沢オリンピック公園 中央広場(東京都世田谷区駒沢公園1-1)
http://www.ramenshow.com/index.html